入社一年目のフレッシャーズに贈る、仕事において大切な3つの原則

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入社一年目を迎えるフレッシャーズにお伝えしたい、仕事において大切な3つの原則があります。僕も新人の頃は試行錯誤の日々でしたが、この3原則はしっかり守って働いてきました。すぐにはできなくても、この原則を守れば必ず愛される新人になれるはず。長い社会人人生、まずはここから始めてみましょう!


【原則1】頼まれたことは必ずやり切る
フレッシャーズにとって最も大切なのは、「信頼される人間になる」ことです。仕事で信頼されるにはどうすればいいか? まず必要な姿勢は、「頼まれたことは必ずやり切る」ことです。
上司や先輩たちは、一年目の新人にそもそも100点満点なんて期待していません。それよりも、たとえ50点の出来でも仕事を必ずやり切ってくれる新人を求めています。社会に出れば頭の良さは実はどうでもいいことで、それよりも頼まれたら必ずやり切る新人のほうが信頼されるのです。

信頼されるとどうなるでしょうか? おそらくは次々と仕事を振られ、信頼された人だけがどんどん成長のサイクルに乗ることになります。だから、頼まれたことを忘れるなんて言語道断!
具体的な行動を挙げれば、「遅刻しない」「礼儀正しくする」「メールはすぐに返信する」など、信頼を生む行動はたくさんあります。まずは早くまわりに信頼されて、仕事を頼みたくなる新人になりましょう!


【原則2】50点でいいから早く出す
試験はカンニングしてはいけませんが、仕事はいくらでもカンニングして構いません。仕事は一人でやるものではなく、人の力をうまく借りることが大切なのです。

仕事はあらゆるリソースを総動員し、いかに最高のアウトプットを出すかが勝負。新人の頃は一人で仕事を抱え込み時間ばかりかかりがちですが、仕事はチームワークなので早く相談すればいいのです。僕は新人の頃、上司に「こんなに俺の所に来るやつは初めてだ」と言われるほど上司の力を借りていました。試験じゃないので、僕としては早くいっぱい教えてもらって悪い部分を改善したい気持ちだったのです。

もちろん、自分で何も調べずにただ教えてもらうのはダメ。まずは自分でできる限りのことを、一生懸命やらなくてはいけません。人の力を借りるには、誠実さも必要なのです。
自分に何ができて何ができないのか、まわりの人たちは何が得意なのか理解しなければ、人の力を借りることはできません。「話をよく聴く」「きちんと御礼を言う」「感動はためらわずに伝える」など具体的なコツはいろいろありますが、多くの人に助けてもらえるコツを早めに身につけることが大切です。


【原則3】つまらない仕事はない
仕事は、"気持ち"でアウトプットが変わります。例えば、身体能力を極限まで競う100m走のようなスポーツでさえ、メンタル面が結果を大きく左右しますよね? 一方で僕たちの仕事は、身体よりはどちらかというと使うのは頭。だから実はスポーツ選手以上に"気持ち"を大切にすべきなのです。
 そのためには、一見つまらない仕事でも「面白い」と思って取り組むほうがいいに決まっています。すべては自分がどう捉えるか次第。つまらない仕事は、実は存在しないのです。

気持ちに加えて、体調のコンディショニングも大切です。イチローが二日酔いで試合に現れるなんて絶対ないですよね(笑)。同じように、僕たちも仕事は夜更かしも深酒もせずに臨むべきです。新人なら朝は誰よりも早く出社して、上司や先輩が来たら元気よく「おはようございます!」と挨拶すれば、みんな「この新人はいいな」と無条件で思うはず。それだけで信頼感を得ることができますよ。

社会人は休むのも仕事。寝られないほど仕事が忙しくて体調を崩してしまっては本末転倒。寝なければいい仕事はできません。しっかり休むためには、やりたいことを我慢する必要もあります。テレビを見ない、二次会は行かない、週末はゴルフをしないなど、やり方は人それぞれ。自分に合ったやり方で意識的に自分をしっかり管理しましょう!


●岩瀬大輔
ライフネット生命保険株式会社 代表取締役副社長
1976年埼玉県生まれ。1998年に東京大学法学部を卒業後、
ボストン・コンサルティング・グループ、リップルウッド・ジャパン(現RHJインターナショナル)を経て、ハーバード経営大学院に留学。同校を日本人では4人目となる上位5%の成績で卒業(ベイカー・スカラー)。
2006年にライフネット生命保険の設立に参画。2009年2月より現職。
世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」選出。日経ビジネス「チェンジメーカー・オブザイヤー 2010」受賞。近著に、『入社1年目の教科書』(ダイヤモンド社刊)。