夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、建設会社に勤務のご主人(52歳)。この連載でも何回か出てきましたが、奥様は韓流ドラマにハマっています。

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 帰宅すると、今夜も「ごめん! ドラマを見てたら買い物に行けなかったの。冷蔵庫の残り物をレンジで温めて食べて」女房のその言葉に、堪忍袋の緒が切れました。

「バカヤロー! そんなに韓流ドラマが好きなら、韓国に行って朝から晩まで見てろ!」と怒鳴ったら、謝るはずの女房が「ホント? 行っていいの?」オイオイ、どういうことだ?

「うつみ宮土理さんが韓国に短期留学してハングルを学んだニュースを見て、私も見習いたいって思ってたの。アナタ、ありがとう」なんだ、この展開は!

「ダ……ダメだよ」「ダメ? じゃあ、『行け!』っていったのはウソだったの? バカ!」逆に怒鳴り返される始末です。

「韓流ドラマを見てもいいから、僕を残して韓国へ行かないでくれよ。頼む!」

「素直じゃないわね、最初からそういえばいいのよ」

 もう一度「バカヤロー!」と怒鳴りつけたいのをグッとこらえる僕でした。

※週刊ポスト2012年3月9日号