ポイントアウト系の様でいて、フィニッシュを狙うタイプのイアン・マッコール。デメトリウス・ジョンソンを相手に、どのような試合を見せることができるか

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シドニーのオールフォンズ・アリーナで、3日(土・現地時間)に行われるUFC on FX02「Alves vs Kampmann」。日本から漆谷康宏が出場し、ジョセフ・ベナビデスとフライ級王座決定トーナメント準決勝で戦うが、もう一方の準決勝戦にも漆谷同様にUFCデビューを迎えるファイターの登場と相成っている。

昨年2月に山本KID徳郁を破り、さらに5月に元WEC世界バンタム級王者ミゲール・トーレスを下して、10月にUFC世界バンタム級王者ドミニク・クルーズの牙城に挑んだデメトリウス・ジョンソンと対戦するのは、TPFフライ級王者イアン・マッコールだ。

1984年生まれの27歳、MMAキャリアは13戦11勝2敗。デビュー戦はハワイのウォリアーズ・クエストで行われたプロ修斗公式戦で、メキシコのルチャドール=ブルーデモンのマスクを被って入場し、勝利後は空中殺法のパフォーマンスを見せている。

当時、所属していたクリス・ブレナン率いるネクストジェネレーション解散後、チーム・オーヤマに移り、キャリア6連勝でWECへ。この時期には日本の大晦日で、KID対戦相手候補に挙がったこともあった。

そのWECでは1勝2敗と結果が残せなかったが、ドミニク・クルーズに敗れて以来、これまで4連勝で、UFC+王座決定トーナメント出場が決まった。この間、主戦場としていたTPFでマッコールは、同級実力ナンバーワンと目されていたブラジルの強豪ジョスエ・フォルミーガを下し、ダレル・モンテギューからフライ級王座を獲得した。

バックを奪うことに長けているフォルミーガに対しマッコールは、ケージ際のレスリングの攻防のなかでヒジ打ちを決め、ダメージを与えている。長身、リーチの長いモンテギューにはバックを制して、リアネイキドチョークを極めている。

ジョンソンと比較すると、レスリングでは遅れを取るが、テイクダウンのための打撃でなく、倒すことができる打撃を、マッコールは現代MMAのステップワークとともに併せ持っているのが最大の特徴か。

また、ジヴァ・サンタナに指導を受けるグラップリングの面でも、相当完成度が高くなっているだけに、序盤に打撃の振りが大きくなり、マイティマウスのテイクダウンに捕まることがなければ、ヒジやヒザを有効に使った攻撃で、持ち味を発揮できるだろう。

私生活でも数々の修羅場を乗り越えてきた男だけに持つことが許される、甘さと渋さ――。イアン・マッコールが、デメトリウス・ジョンソンは破っても、それは決して金星ではない。
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