"可愛い友達""カッコイイ友達"に誘われた合コン。引き立て役、いわゆる"バーター"にしかならないとわかっていても、「もしかしたら自分にだって良い出会いがあるかもしれない!!」と前向きに捉え足を運ぶのか。もしくは「最初から負け勝負はしない」と引き下がるのか。「やる」か「やらない」か。小さなことかもしれませんが、いつだって人生は"選択"の連続。

 みなさんは選択を迫られた時、どのような基準で判断を下しますか? 「2つの選択肢があったら辛く険しい道を選ぶ」と言う発言は、やたら耳にする話。しかし、実際にはどうでしょう。プライド、恐怖、好奇心......さまざまな思いが交差する中で「やらない」という選択肢を選ぶことの方が、もしかすると圧倒的に多いのではないでしょうか。

 アイドルグループNEWSの加藤シゲアキの処女作として話題を集める『ピンクとグレー』。芸能界を舞台に描かれたこの作品は、フィクションでありながらも、小学6年からジャニーズJr.に入った加藤だからこそ書けるリアリティーが散りばめられています。

 主人公の河田大貴と河田の親友である鈴木真吾は、高校生になりひょんなきっかけから雑誌の読者モデルを始めることに。それから本格的に事務所に所属、芸能活動をスタートさせます。真吾がスターダム街道まっしぐらの一方で、河田はエキストラ止まり。二人の格差は開くばかり。真吾の"バーター"として河田に回ってくる仕事。ただ、真吾の力を借りて仕事をすることにどうしても違和感があった河田は、仕事を断り続けるのです。

 「やるしかない。やらないなんてないから」

 これは真吾のモットー。だからこそ起こった衝撃の結末に、きっと何かを考えさせられるはず。「やる」「やらない」に正解はありません。選んだ道をどう生きるか、これだけなのかもしれません。





『NEWS加藤の「リアリティー」が散りばめられる!? 処女作『ピンクとグレー』』
 著者:
 出版社:角川書店
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