●G・Joe?はかく語りき
手塚治虫の代表的作品『ブラック・ジャック』の主人公、闇医者のブラック・ジャックは、時に猫やイルカ、はたまた幽霊までも治療した事がある。また彼は、「のろわれた手術」エピソード中に、ミイラの治療も行った。これは、関わった学者や医者が次々に不幸に襲われるという曰く付きのミイラである。

SF作品には欠かせない「呪われたミイラ」というモチーフだが、実は現実にもミイラを巡って不可解な事件が起きている事が多い。1991年アルプスで発見されたミイラもそのひとつで、7人の法医学者、第一発見者夫婦の夫、ジャーナリストら関係各者らが次々に死亡する騒ぎが巻き起こった。

――とは言え、このアルプス・ミイラ氏――「アイスマン」と親しまれている有名な中年男性は、科学的にも歴史学的にも、とてつもなく貴重な意味を持ち得ている。何しろ約5300年前という途方もない過去の人間が、様々な所持品と共に氷付けになり、それらがほとんど形崩れもなく登場したのだ。これほど貴重な人類の資料もない。

さて、当然ながらアイスマンは展示公開のみならず、遺伝子解析(ミトコンドリアゲノム塩基配列解読)もばっちり進められている。今週、Nature Communications誌にて発表された研究結果によると、アイスマンの目の色が茶色であること、血液型がO型であったこと、加えてラクトース不耐症だったことが明らかにされたそうだ。

ラクトース不耐症とは、消化器系で乳糖(ラクトース)を適切に消化する酵素が不足している状態。牛乳などの乳製品を一定量以上食すと、消化不良や下痢などの症状に見舞われる。国内メディアが「アイスマンは牛乳が苦手だった」と紹介しているのは、この症状を指摘したものである。

網膜から映像が、脳波から音声が――我々が既に手にし始めている時間の再現技術は、今後更に開拓されていく事であろう。「アイスワン」「アイスニャン」など、家畜ミイラの発見も可能性としては十分だ。そうした中で、この5300年前の住民から、また新たにタイムスリップの旅が始まる。彼らは我々に、何を見せてくれるだろう。

【記事:G・JOE?】

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