今やネット業界の最大手とも言えるGoogle。そのCMともなると、起用されるのはレディ・ガガやジャスティン・ビーバーなど、こちらもやはり世界的に支持されているアーティストたちです。そんなGoogleの最近のCMに、ある日本の「アーティスト」が抜擢されたことで話題となりました。起用されたのは「初音ミク」。注目を集めたのは、それが人ではなく、パソコンで楽曲を作り、歌わせることのできる歌声合成ソフト「ボーカロイド」だったためです。

 ボーカロイドの代表格でもある初音ミクは、ネットはもちろん、音楽業界、コンテンツビジネスなど、さまざまな方向に影響を与えました。そしてそれに伴い、多くの関連書籍も発行されています。

 PHP出版の『ボーカロイド現象』もそのひとつ。この中では、ボーカロイドとはどんなソフトなのかという基本的な内容から、ボーカロイドが生み出してきた様々な現象、そこに携わる人々の考え、そして今後の海外展開への展望など、幅広く取り上げています。音楽業界、ゲーム業界、そして開発など、各分野の識者の話が掲載されているため、あらゆる方向からこの「現象」を知ることができます。

 分野を超え、国を超え、世界的に存在感を示した初音ミク。今回のGoogleでのCM起用はそれを裏付け、さらに日本のコンテンツの強さを改めて証明したと言えます。

 日本のコンテンツというと、どうしてもアニメやゲームをイメージしがちですが、実はそれだけではありません。いま、日本のドラマ、それも時代劇をコンテンツとして使用している企業が出てきています。

 パチンコ台などを手掛けるKYORAKUは、台に時代劇の名作「必殺仕事人」を導入、「ぱちんこ 必殺仕事人」として打ち出ています。中村主水らがパチンコ台の中で悪人を葬る仕様は痛快で、そのシリーズは4作目を数える人気ぶり。

 現在はパチンコ台を飛び出し、ネット上でキャンペーンも行われています。「サプライズボタンを押すんだぜ!!キャンペーン」と題されたそれは、1日1回の応募で、抽選でブルーレイやプラズマクラスターなどの景品が当たるというもの。抽選中に流れる仕事人のムービーには、テレビさながらの緊張感があります。

 今はアニメやゲームなどが「Cool Japan」とされる日本のコンテンツですが、思えばもともと海外の人は、忍者や侍などの時代劇の世界にこそ憧れていたはず。だとすると、こうした時代劇こそ「Cool」だと評価され、世界を席巻するときが来るかもしれませんね。



『初音ミクに続く「Cool Japan」は』
 著者:
 出版社:PHP研究所
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