一時の勢いが失われたように感じられるチアゴ・アウベスだけに、この豪州での一戦は非常に大切になる

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26日(日)にUFC JAPANが行われたばかりだが、オクタゴンは太平洋を一気に南下し、3月3日(土・現地時間)にUFC on FX02「Alves vs Kampmann」が、豪州シドニーのオールフォンズ・アリーナで開催される。

オールフォンズ・アリーナは聞きなれない名称だが、昨年9月にネーミングライツを豪州の携帯電話会社のオールズフォンズが取得したことで名称が変更された。会場自体は2010年2月に1万7000人、昨年2月に1万8千人を飲み込んだ旧エイサー・アリーナに変わりない。

年に一度のイベントが、日本大会との絡みか、3月そしてPPVイベントからFXイベントとなって行われることになる。日本大会が、ズラリと日本人選手が並んだのと比較して、11試合22人の出場選手中、オーストラリア人ファイターは2人だけ。海を隔てた隣国ニュージーランドと合わせても、オセアニア勢は3名と、日本大会とは随分と面持ちの違うイベントとなる。

そんな1年振りの豪州大会のメインには、ブラジル人のチアゴ・アウベスとデンマーク人のマーティン・カンプマンのウェルター級戦がマッチアップされている。09年7月にGSPの持つUFC世界ウェルター級王座に挑戦し敗北して以来、ジョン・フィッチとのナンバーツー対決、さらに昨年5月にはリック・ストーリーに敗れ、世界戦以降は2勝2敗の戦績のアウベス。強烈な打撃と、頑強なテイクダウンディフェンスの持ち主もトップグループから転落した感がある。

そのアウベスを下したストーリーを昨年11月に判定で破っているのが、カンプマンだ。ストーリー戦以前はディエゴ・サンチェス、そしてジェイク・シールズに非常に微妙な判定で敗れているWFAから契約を譲渡されUFCで戦うようになって実に6年目を迎える。

ミドル級からウェルター級に戦場を移し、UFCでの通算戦績は9勝4敗という上々なもの。現世界暫定王者カーロス・コンディットに勝利しており、隠れた実力者として評価は高い。北欧のシューターズMMAというアマチュアから育成を行う組織の出身で、ストライカーの印象も強いが、生粋のオールラウンダーだ。

再びトップ戦線入りを目指すアウベスにとって、カンプマンは決して簡単な相手ではない。最近のアウベスは、世界挑戦前の動きと比較して、打ち終わり後の移動が少なく、得意のローにパンチやテイクダウンを合わせられるシーンが目立ってきている。一発のパワーで、ある程度の相手なら真正面からの打撃戦で勝利を掴んでいるが、カンプマンと戦うのであれば、パンチ&蹴りのあとにアウトサイドに流れるステップが不可欠だ。

真正面から打撃の交換をしてもアウベスが不利というわけではないが、カンプマンのパンチを被弾する確率は高くなる。打撃、組み合い、どちらの展開になっても削り合いに強いカンプマンを相手に、殴る前でなく殴った後のアウベスの位置取りに注目だ。
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