インテルのマッシモ・モラッティ会長はまだ決断を下していない。クラウディオ・ラニエリ監督の立場はまだ揺れているところだ。ナポリに敗れた翌日、「サラス」社のオフィス前で報道陣の取材を受けたモラッティ会長は、次のように話している。

「我々は考えているところだ。ラニエリを呼んで、それからどうなるかを見てみよう。彼と前進することはまだ可能か? そうだと思う。彼の気持ちと、選手たちの気持ちを聞きたい。精神的には回復傾向にあるように思っていたが、それだけでは不十分ということも多いんだ。みんなが試合を見たはずだよ」

「カターニア戦でもラニエリ監督がベンチに座るのか?」と聞かれ、「そうなると思う」と答えたモラッティ会長だが、疑問は残っている。一方、求めていたリアクションはあったかと聞かれると、同会長は「それはなかった。意欲はあったが、前半は見られなかったね。後半は少し良くなった。監督交代の場合の案? これはお遊びじゃない」と答えている。なお、モラッティ会長は27日午後、“マーケット”担当のマルコ・ブランカ氏やピエロ・アウジリオ氏と会議している。

一方、ペスカーラのズネデク・ゼーマン監督は、インテルの指揮官に就任する可能性について問われると、次のように答えている。

「モラッティ会長と連絡を取ったことはないし、彼から連絡してくることはないと思う。だが、もしも連絡があれば、話すことは可能だろうね。私は自分がペスカーラの監督だと感じている。その上で、将来がどうなるかは誰にも分からない。私は自分の仕事をすることに満足している」