●G・Joe?はかく語りき
作家の書き方には主に3つのタイプがある。と、筆者は考えている。反応型の作家は、ありのままの現実をそのまま文字として書き記す。

論理型の作家は、ストーリの顛末から全体を肉付けする。関係型の作家は、自分の経験と知識を増幅させて、色とりどりの世界を築き上げる。『ハリー・ポッター』シリーズは後者の描き方に当たるだろう。

さて、23日、全世界で爆発的な支持を得た英国ファンタジーシリーズ『ハリー・ポッター』の作者J・K・ローリングが、新作を執筆すると発表した。シリーズ続編の製作も噂されていた彼女だが、今回彼女が描くのは「大人向けの作品」とのこと。

コメントでは「細部まで楽しんでいる」「ハリー・ポッターとは大きく異なる作品」などが本人の口から語られている。物語の詳細については年内の発表予定。

『ハリポタ』が世界に浸透したのは1997年頃。あの頃少年少女だった子供たちも、今やほとんどが成人し、それぞれの道を歩んでいるはずだ。ローリングさんがこうした市場を意識したかどうかは不明だが、「大人向けの作品」はハリポタファンの失望を買いながらも、反面で需要の見込める物語なのかもしれない。

それにしても、気になるのは小説の内容である。筆者は本当に勝手ながら、外的要因から、ひとつこの新作のストーリーをおおまかに予想してみようと思う。

それにはまず、彼女と『ハリポタ』の関係性を考察する必要がある。彼女は1971年、6歳、約200年の伝統を誇る聖ミッチェル小学校へ入学した。同学校の校長の名は、アルフレッド・ダン。

彼は他ならぬ、"ホグワーツ魔法学校校長 アルブス・ダンブルドア"のモデルである。この他にも、古い歴史の染み入る同小学校には、ハリー・ポッターの世界の様々なエッセンスが詰められているという。

彼女が『ハリポタ』を描いたのは、まさにどん底の時代。1992年、27歳にて記者と結婚するも関係悪化。離婚、貧困、生活保護、うつ病、小さな娘の養育――カフェで彼女が描いていたのは、苦しい現実から逃れようとする、子供時代の楽しい記憶だったに違いない。

そんな彼女は、今や年収約1億2500万ポンド(約182億円)総資産が5億6000万ポンド(約840億円)を持ち、スコットランドやロンドンに5つほどの豪邸を持つ大富豪に躍進した。

生活に不自由なく名士となった彼女が、今、思い返す事とは何か。それは、気楽な現実から逃れようとする、貧困時代の苦しい記憶ではないだろうか。

――という訳で、筆者は、「大人向けの新作」のストーリー予想として、貧困時代の人間模様をテーマにした、ヒューマンドラマタッチの小説になるのではないかと考える。英国が抱える社会問題、親しい者同士の葛藤、そうした中に含まれるちょっとした幸せや愛――こういったものが描かれるのではなかろうか。

以上は、あくまで筆者の身勝手な予想に過ぎない。当たるも八卦、当たらぬも八卦。

【記事:G・JOE?】

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