北朝鮮の故金正日総書記の長男でマカオに居住する金正男氏が、金銭的に苦しんでいるとロシアの週刊誌が報じたことについて、ホテル側は24日、報道内容を否定した。複数の韓国メディアが報じた。

 米政府系放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、マカオの「グランド・ラパ・ホテル」で広報局長を担当するカメル・ユン氏は、金正男氏がホテル代を払えず、客室から追い出されたという報道を一蹴し、「うわさがどこから出たのか分からない」、「そのような事実は知らない」と述べた。

 ユン氏は、VOAに同様の内容を記した短い声明文を電子メールで送り、「うわさがあまりにも広がったため、公式声明を準備することになった」と説明した。金正男はグランド・ラパ・ホテルに宿泊したことはあるのかとの質問には、「顧客情報の保護原則に従い、これ以上は言及できない」と話した。

 ロシアの週刊誌は2月17日までに、金正男氏が滞在先のホテルで宿泊費1万5000ドル(約120万円)を求められたが払えず、ホテルから追い出されるなど資金難に陥っていると報じた。(編集担当:新川悠)