2月24日、「本好きのための電子書籍のススメ 石田衣良さんと電子書籍にチャレンジ!」と題されたイベントが東京・お台場のホテル「グランパシフィックLE DAIBA」で開催された。

 同イベントは、毎回ゲストとして参加する作家とともに、その作家の作品を電子書籍片手に楽しむ読書会。第6回目となる今回は、これまでと趣向を変え会場を書店からホテルのバーに移して開催された。当日は、石田さんが「ブルーウエスト」と名付けたオリジナルカクテルも提供され、参加者は食事やドリンクとともに上質な読書の時間を楽しんだ。

 冒頭では、ソニーの電子書籍ストア「Reader™Store」店長の加藤樹忠さんが、初めて電子書籍に触れる参加者のために電子書籍専用端末「Reader」についての使い方をレクチャー。

 続いて、ブックディレクターの幅允孝さんが進行役をつとめ、石田さんが池袋ウエストゲートパークシリーズ9作目の『ドラゴン・ティアーズ』を朗読。途中、登場人物の歯の浮くような台詞に、「僕もこんなことを女性に言ってみたいですね」とコメントし、会場からは笑い声があがる一幕も。

 続いて繰り広げられたトークセッションでは、石田さん自らが課題図書に対する想いを語った。同作のテーマは、誰からも存在を認知されない多くの「透明人間」。作中ではフリーターをしながら池袋の街で生きる主人公のマコトをはじめ、ごくありふれたキャラクターである脇役の心情も丁寧に表現し、「人生、皆自分が主人公なんですから、大衆にまぎれ生きる透明な人々を否定しません。そんな生き方が僕は好きですね」と石田さん。

 読書会では、参加者が本の感想を述べ、石田さんに質問するコーナーも設けられた。関西からの参加者もおり、ファンは直接作家本人と交流できたことに、「お会いできてうれしかった」と喜びを噛みしめた。

 また、石田さんは電子書籍についてもコメント。「作品に触れることにメディアの制限はありません」と話し、「少しでも多くの人が自分自身のために本を読み、そこから何か学び、感じることを習慣としてほしい」と語った。







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