秋元氏に想いは届くか!?

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2012年3月で「全員卒業」が決まっているSDN48のファンが、卒業撤回を求める署名をプロデューサーの秋元康に提出していたことが分かった。SDNを巡っては卒業発表直後にも支配人ブログが炎上するといったことがあり、依然混乱が続いている。

SDN48はAKB48の姉妹グループとして2009年に発足した。大堀恵さんら元AKBのメンバーを擁し、最近は芹那さんらグラビアで活躍するメンバーも出てきて知名度も上昇してきていたが、2011年10月に12年3月末での「全員卒業」が発表された。

「みなさんの気持ちを、しっかり受け止めたいと思います」

発表時にはSDN支配人のブログがファンによって炎上状態となったが、それだけ存続を望む人が多かったのだろう、卒業撤回の署名活動が行われていたことが明らかになった。

2012年2月23日、グーグルプラス上でAKBグループ総合プロデューサーの秋元康氏が「SDNの全員卒業の撤回を求める嘆願書、届きました。あんなに沢山の署名を集めていただいたことを、本当に嬉しくお願いします」と投稿した。

「みなさんの気持ちを、しっかり受け止めたいと思います」としているものの、SDNは「AKBと違って」卒業のタイミングが自分で決めにくいのが問題だと説明。「基本的に、年齢制限がないので、ずっと、SDNでいられるわけですから。誰を残して、誰を卒業させるなんてできないので、全員に新しい道を用意しようと考えました」と書いている。

「AKB予備校だけがスターになる道ではありません」

このままグループとして活動を続けるよりも、全員卒業して個人で活動した方が、メンバーのためになる、という理屈のようだ。SDN支配人も10月に同様の説明をしていて、金銭的なことが理由ではない、と強調していた。

今回の秋元氏の説明は総合プロデューサーの言葉ということで注目を集め、

「全員に新しい道を用意させる…すばらしいです!」
「やすすが愛を持って決断を下していることはちゃんと伝わってます」
「卒業=終わり じゃないですものね!」

といったコメントが寄せられた。納得した人も多かったようだが、一方でやはり「これではリストラじゃないか」「AKBにも卒業の年齢制限はないじゃないですか!なぜSDNだけ年齢で卒業みたいな書き方をするんですか?」という批判の声も多数挙がった。

秋元氏はこうした声に直接反応することはなかったが、その後、AKBについての考え方を説明した。AKBグループを芸能界の「予備校」として最高の合格率、進学率となるようにしたいと考えている。一方で、

「AKB予備校だけがスターになる道ではありません。秋元康だけがプロデューサーではありません。AKBグループをやめようが、石にかじりついてもスターになろうと思わない限り勝てません。前にも言いましたが、夢の方が背を向けることはないんですよ。あきらめるのは自分です」

結局、夢を叶えるには「誰か」ではなく「自分自身」を信じるしかないとしている。

卒業シングルとなる「負け惜しみコングラチュレーション」は3月7日に発売される。卒業から10年後、メンバーが同窓会で再開するというドラマ仕立てのミュージック・ビデオでは、芹那さんは大女優、リーダーの野呂佳代さんは生命保険の営業員、大堀さんはアゲ嬢になっているということだ。