天体ファンや子ども達はもちろん、壮大で神秘的な雰囲気から多くの人を魅了する天体現象。流星群のように比較的頻繁にやってくるものから、中には数年に一度、数十年に一度、という単位でめぐってくる希少な現象もあります。そして、今年2012年は、本州では129年ぶりに起こる天体現象を、日本のそれも都市圏で観察できるという稀な年でもあります。

 その天体現象というのが「金環食」。これは太陽と地球の間に月が入り込み、一直線に並ぶことで太陽が欠けて見えるという「日食」の一種で、太陽がリングのように見える現象です。日食は毎年、世界中のどこかの地域で起こっているのですが、同一の場所で皆既日食や金環食が観察できるのは実に400年に一度。生きている間に一度見られれば、ものすごくラッキー、という確率なのです。
 
 今回、金環食を観察できる日は5月21日。関東地方から四国、九州といった広い範囲で、約8000万人が見ることができます。特に注目すべきなのは、東京や京都といった都市圏にいながら観察できるということ。多くの人が見るチャンスに恵まれそうなこの機会、逃さず楽しむために注意点を抑えておきたいところです。

 まずやってはいけないこととして言われているのが、太陽を肉眼で見ること。加えてついやってしまいがちですが、サングラスやプラスチックの下敷きを使ったり、昔言われていたようなススをつけたガラスで見る方法も危険。目を傷めるか、最悪失明してしまうこともあるそうです。
 
 そこで金環食を正しく観察するために、その方法を記載した書籍が発売されます。中央公論新社から2月25日に発売される『金環食GUIDE』では、基本的な日食のしくみから具体的にどの場所で何時に見られるかといった基本情報まで、カラーのイラストや写真を盛り込んで分かりやすく解説。さらに遮光フィルターを採用した「太陽観察グラス」も付いているため、これ1冊で安全に観察することができます。
 
 冒頭には宇宙飛行士の山崎直子さんからのメッセージも。その中で山崎さんは、小学生の時に初めて望遠鏡で見た月のクレーターに強く感動し、それが宇宙に関心を持ったきっかけだったのかもしれないと話しています。どんなインパクトも、実体験に勝るものはありません。それが幼少期であれば、なおさら強く心に残ることでしょう。一生に一度の希少な機会、ご家族などで観賞してみてはいかがでしょうか。



『本州では129年ぶり! 世紀の天体ショーを見逃さないで』
 著者:
 出版社:中央公論新社
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