「また会いたい」と思わせるサヨナラ術
卒業、就職、異動、引越し……。3月は何かと「サヨナラ」の多い季節。しかし恋人未満の“気になる相手”とは、疎遠にならずに何とか関係をキープしたいもの。そこで、自分を強く印象づけ、離れたあとも思わず向こうからアプローチしたくなる「サヨナラ」のテクニックをご紹介。合コンなどで会った“気になる相手”に好意を伝えるコツもお伝えします!

“別れ際”は恋愛におけるチャンス!


『また会いたい! と思わせる、人との接し方』(辰巳出版)などの著書で知られ、パーソナルモチベーターとして活躍する森下裕道さんは、「別れ際の印象は相手の中にずっと残りやすいので、相手にいいイメージを持ってもらうチャンス」と語ります。知人や友人から一歩抜き出た特別な存在として意識させることも、不可能じゃないそう。それでは、相手に好印象を持たせる別れ際の言葉とは?

<職場&学校編>

気になっていた先輩や同僚が異動や転職で疎遠になってしまう。あるいは卒業を機に仲のよかった学生時代の友人と離れてしまう。「またぜひ会いたい!」と思わせるためには、最後にどんな言葉をかければいいのでしょうか?

【初級テク】「自分が相手をわかっている」ことを伝える

「会社や学校など、大勢の人に埋もれがちな場所では、誰もが『理解してほしい』『認めてほしい』という気持ちを持っているもの。『あなただけは自分のことをわかってくれる』と彼に思わせることで、特別な存在として捉えてもらえます」(森下さん)
励ましの前に「相手についての言葉」を沿えるだけで、じわっと心に響くのだとか。

――例えば、こんなセリフ。

「○○さんって、人には優しいけど自分にはすごく厳しいから――。あまり無理しないでね!」

「正直、○○さんぐらい、カリスマ性がある人って知りません。きっとこれからもどんどん出世していくのでしょうね。これからもずっと応援しています!」

「○○って、本当にデキるから――。あのときだってすごかったよね。私、すごく尊敬しちゃった! 次の部署でもすぐに認められると思うよ。がんばってね!」

【中級テク】相手の隠れた長所をほめる

「人には多くの場合二面性があり、表面上の性格とは逆の性格が隠れているもの。それを長所としてほめることで、より“自分の深い理解者”として印象づけられます」(森下さん)
つきあいがある程度長いことが前提条件ですが、これでぐっと強く印象づけられるはず!

――例えば、こんなセリフ。

「○○さんってチャラそうにしているけど、でも、本当はすごくまじめだし、ひと一倍責任感だってあるよね」

「○○さんは、誰にも気兼ねせず自分の言いたいことを言うような人だと思われてるかもしれないけど、でも、本当はすごく人に気を遣う人なんですよね」

「○○さんは仕事にとても厳しいですけど、本当はとても心があたたかいですよね」


<合コン・出会い編>

合コンやお見合いパーティなどでせっかく気になる相手を見つけても、電話番号を交換しただけで終わってしまうことも。さりげなく相手の気を引いて次の約束につなげるには、どうすればいいのでしょうか?

【初級テク】“気になる相手”だけに少し長めのバイバイをする

「好意をアピールするには、感情を込めて『今日はとても楽しかったです! ありがとうございます!』とお礼を言うのはもちろん、気になった男性だけに満面な笑顔でちょっと長めに“バイバイ”してみて。そうすると、相手は『何でオレだけに?』『あれはオレのこと好きな合図だよな?』と意識するようになります」(森下さん)
実にカンタンですが、「手をふるだけ」というミステリアスさが男心を刺激するようです。

【中級テク】「お世辞ではない」ことを強調してほめる

「あなたが“気になる”ということは、どこか好ましいと思えるところがあるということ。その美点を『心の底から』という意を伝えてほめるのがポイント。あらかじめ相手のことをほめておくと、より効果が高いですね」(森下さん)
『でも』で否定した後にほめることでそのほめ言葉が強調され、さらに『本当に』をつけることでお世辞ではない真実味が生まれるのだそう。同じほめ言葉でも、言い方を工夫すると印象に残りやすいということですね。

――例えば、こんなセリフ。

「でも、○○さんって本当に楽しい方ですよね!」

「でも、○○さんって本当に笑顔がステキですよね!」

【上級テク】こちらからはっきり誘う/相手に誘わせる

「『また会いたい』と直接的に言ってしまうのもひとつの手です。最近の男性は、自分から会いたいと思っていても、傷つくのが怖かったりして自分から言えない場合も多い。とくに、ある程度年齢が上がってくるとより怖くなるものでその傾向が強い。だから、はっきりと自分の好意を伝えたほうが、カレからも誘いやすいと思います」(森下さん)

直接的なアピールが「どうしても恥ずかしい」という人には、例えばこんなセリフを。

「また・・・」

「また、良かったら・・・」(途中で言葉を止める)

そうすると、相手は『また、何?』と聞いてくるはず。そのとき、ちょっと恥ずかしそうに『あ、何でもありません』と言ったりすると、その言葉の先を考えたり、補いたくなるのだそう。そして、もし相手があなたに少しでも好意を持っているなら、相手のほうから誘ってくる可能性が高いとか。

どんな形であれ、相手に好意を伝えることが大切。

「人間関係は“鏡写し”なので、『自分が好きだから、相手も好きになる』というからくりがあります。あなたが『また会いたい!』と思うから、相手もあなたに『また会いたい!』と思うようになる。ですから、結局は、笑顔で楽しかった気持ちを伝えるなど、言葉でも行動でもなるべくはっきりと好意を伝えることが大事ですね」と森下さん。
「サヨナラ」のあとで後悔しないためにも、気になる相手には別れ際に自分の好意をアピールしておきましょう!

【アドバイス・監修/森下裕道】
パーソナルモチベーター。接客・営業コンサルタント。株式会社スマイルモチベーション代表取締役。接客、営業、人材育成、人間関係のコミュニケーションの観点から講演・執筆活動を続ける。とくに講演は企業から業界団体、 商工会、メーカーなどから広く熱い支持を受けている。著書に『また会いたい! と思わせる、人との接し方』(辰巳出版)、『好感度119%の話し方』(辰巳出版)、『自分の居場所の作り方』(フォレスト出版)など多数。


(イラストmiya/構成・文 福島奈美子)