いよいよ2月26日(日、日本時間27日(月))に開催される第84回アカデミー賞授賞式。その中から<moviefone>が注目の作品を紹介している。

今回取り上げたのは、作品賞、主演女優賞(ヴィオラ・デイヴィス)、助演女優賞(ジェシカ・チャスティン、オクタヴィア・スペンサー)と主要3部門、4つのノミネートを獲得した『ヘルプ 心がつなぐストーリー(原題:The Help)』。

舞台は1960年代のアメリカ南部。黒人のメイドがいる家庭に生まれ育ったスキーター・フェラン(エマ・ストーン)。大学を卒業して再び故郷に戻った彼女は、ジャーナリストとして働くことに。

そんな彼女の幼なじみは、人種差別主義者でエリート主義者、そして階級差別主義者というヒリー(ブライス・ダラス・ハワード)。黒人メイド専用のトイレを作ろうと活動するヒリーの行動に嫌気が差したスキーターは、メイドからの視点で綴った本を出すことを決意する。

本作では、脇を固めるキャストの熱演も見どころの1つ。スキーターに協力する黒人メイド役のヴィオラ・デイヴィスやオクタヴィア・スペンサーをはじめ、ジェシカ・チャスティン、アリソン・ジャネイ、シシー・スペイセク、シシリー・タイソン、メアリー・スティーンバージェンと、豪華な顔ぶれが一堂に会した。一方、<moviefone>は「『カラーパープル』(※)のちょっと軽いバージョン」と評している。

『ヘルプ 心がつなぐストーリー』は、2012年3月31日(土)から日本でもロードショー。

※ 黒人姉妹の波乱万丈な人生を描いた、1986年の人間ドラマ。ゴールデン・グローブ賞では姉妹の1人を演じたウーピー・ゴールドバーグがドラマ部門の女優賞に輝いた。監督は『シンドラーのリスト』のスティーヴン・スピルバーグ。受賞は逃したものの、アカデミー賞でも作品賞や主演女優賞(ゴールドバーグ)など複数ノミネートされた。原作はアリス・ウォーカーの同名小説。

第84回アカデミー賞 作品賞 ノミネート作