22日のチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグで、マルセイユと対戦するインテル。リーグ戦で厳しい結果が続くクラウディオ・ラニエリ監督は、この一戦が特効薬となることを願っている。

自らの立場について、危ういと感じてはいないと言う同監督は、現在のインテルの不調の原因が、多くの勝利を手にした者に起きる典型的な「精神的な低下」にあると語った。だからこそ、カップ戦でそれが繰り返されることはないという。

「少し特殊なリーグ戦になっているが、我々はCLで流れを変えたいと思っている。もうずっと『ターニングポイント』となる試合を探しているね。リーグ戦では浮き沈みがあるかもしれないが、このチームは大きな刺激、アドレナリンを必要としているんだ。CLがそれを与えてくれるはずだよ」

「リーグ戦では大きな勝利を手にして止まっている段階にあるが、それは普通のことだ。しかし、ユヴェントスとミランの後ろには多くのチームがおり、我々もその一つだよ」

「私は、このチームが老いていて、病気だとは思っていない。だが、精神的なエネルギーを回復しなければいけないときというのがあるんだよ。それがリーグ戦で起きていることだ。ヨーロッパで繰り返されることはないと思う」

「解任? 私は明後日に起きることを考えていないし、言われていることを気にしてもいない。チームに対して私のために戦うことを求めてはいないよ。チームのために戦うことを望むだけだ。私は何も危険だと感じていない。アンチラニエリのスポンサーはたくさんいるけどね」

「会長とは常にコンタクトを取っているし、私は常に冷静だ。ナーバスではない。ただ、うまくやりたいと気迫を感じている。私はナーバスになるようなタイプではないんだよ」

「ディディエ(・デシャン)と再び会うのはすごくうれしいね。彼は我々が有利だと言っている? 普通のことだ。このチームは2年前にすべてに勝ったんだ。だが、今の彼らは我々よりも良い時期にある。私はこういう挑戦が好きなんだ。素晴らしい試合を期待している」

メンバーに関して疑問点は多い。その筆頭が、MFヴェスレイ・スナイデルだ。

「彼は重要な選手だよ。どうなるか、見ていたまえ。私は落ち着いて自分のチョイスをするよ。(ディエゴ・)フォルランは精神的・戦術的に柔軟で、前線のすべての役割をこなせる」

「クオリティーのある選手たちを溶け込ませるのに時間が必要なのは分かっていた。結果を出した上でそれがやれると良かったが、今はすべての相手のシュートがゴールになっているんだ。だからすべてが厳しくなっているんだよ」