「決めていない。確信したら発表する。今は明確な考えがない」

19日にバレンシア戦を控えるバルセロナだが、前日会見で特に話題になったのは、ペップ・グアルディオラ監督の契約延長だ。今季で契約満了となる同監督だが、今後について明言しなかった。

「私だけの話なら、3年だろうが5年だろうが、6年だろうが延長するよ。すべてがより安定するだろうね。これは個人的な問題だ。自分がどれだけ良い仕事をできるか次第だよ。自分がやれるという確信がないのに、これほど要求の多いクラブで働くことはできない。まだ明確ではないんだ」

「何度も言ってきたが、ここほど居心地の良い場所はない。クラブが期限を設けたら、話し合って決断する。その間は、日々のことを考えて前進するよ。自分をだましたくないんだ。まだ何の決断も下していない。決めたらクラブに伝える。そのとき、まだクラブが私を望んでいてくれればね」

「確信がなければいけないというのは、クラブも分かっているよ。すぐに答えを出さなければいけないなら、そうしよう。最も重要なのはクラブだからだ。だが、私は確信を持たなければいけない。それだけのことだ」

グアルディオラ監督は2008年に就任し、獲得できる16のタイトルのうち13を手にしてきた。だが今、世界王者バルサはリーグ戦で特にデリケートな時期を迎えている。リーガを支配している首位レアル・マドリーとの勝ち点差は、17日時点で10ポイント。しかし、グアルディオラ監督は白旗を上げていない。

「大事なのは次の試合に勝つことだ。憶測に意味はない。かなりの勝ち点差で、我々は勝つしかないんだ。10ポイントを挽回しなければいけないのだから、勝つことだけを考える必要がある。繰り返すが、逆転できるかどうか、今は推測しても仕方がないことだ。挽回するのは難しいことだよ。我々は次の試合に集中するしかない」

チャンピオンズリーグのレヴァークーゼン戦で、インテルカラーのマフラーを巻いたことが話題となったグアルディオラ監督は、「友人からのプレゼントだ」と話していた。だが、契約延長に関してまだ立場を取らず、沈黙を続けていることで、ミラノでは希望が大きくなり続けている。