自分を認めてあげることが「自分ホメ」の第一歩

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 普段、あなたは「自分をほめる」ということをしているだろうか。
 “ほめ方の伝道師”としてコーチングの分野で活躍している谷口祥子さんは『自分ホメ 毎日が100%輝く 魔法の言葉』(集英社/刊)の中で「自分ホメ」を提唱しているが、「自分をほめるなんてナルシストじゃない?」「謙虚さがないのでは」なんて思う人もいるはず。しかし、「自分ホメ」はただ単に自分自身をホメるのではなく、もっと奥深いところで自分をコントロールするための方法であるといえる。
 今回は谷口さんにインタビューを行い、「自分ホメ」について詳しく聞いてきた。今回は後編をお伝えする。

■自分を認めることが「自分ホメ」の第一歩

―「自分ホメ」は自分自身を盛り上げていくという点で、自分に対するコーチングともいえると思うんですね。谷口さんご自身は「自分ホメ」によって得られる効果はどのようなものがあると思いますか?

「まずは自分が自分らしくエネルギッシュに毎日を過ごせるようになるということですね。自分はダメだとか、まだまだだと思うとどうしても気分がネガティブな方向に傾いてしまったりします。けれども「自分ホメ」を心がけていると自分の良さを認識できるようになるので自信がつきます。すると常に精神的に満たされた状態でいることができるので、物事が上手くまわりだし、喜びに溢れた日々が訪れます」

―そうなると周囲の人たちとの関係も変わってきますよね。

「そうなんですよね。自分のことを認めることができないとどうしても他人と比較したり、他人を疑ったり、批判的になりがちだと思うのですが、自分を認めることで純粋に他人のことも認めることができるようになりますね」

―そうですよね。ただ、私なんかは自分をどうほめていいのか分からない部分があるんですね。普段ほめることがないものなので…。そういった人にピッタリなホメ方を教えていただけないでしょうか。

「そうですね。例えば仕事のモチベーションを上げたいときには、過去の成功体験を思い出すという方法がいいですね。『今日は大作家さんのインタビューで緊張してしまいそうだ』というときは、過去に自分が手がけて大成功だったと思っているインタビューをイメージするんです」

―なるほど。確かに、良いイメージを持つとそのインタビューに前向きに取り組むことができますね。

「ちょっと話はそれますが、緊張する相手に電話をするときに、効果的な方法があるのです。まず電話をかける前に笑顔をつくって『話をするのが楽しみだ』と思いながら電話をかけるのです。するととても良い雰囲気で話ができるようになります。また、緊張する相手と仕事をするときは『粗相があったらどうしよう』などとネガティブな方向に想像してしまいがちですが、そういうときは『こんな風になるといいな』という妄想をしたりすると良いですよね。
また、過去の成功体験でいえば、その体験の中から自分の良さに気づいて自分自身をほめてあげて欲しいなと思います」

―本書の中に「ネガティブな感情を受け止める」ということが書かれていますが、それが何よりも重要なのではないかと私は思いました。まず自分の好きになれない部分を受け止めて、その上でそんな自分も含めてほめることが大切なのではないかな、と。

「それはおっしゃる通りで、ネガティブな自分を含めて認める、あるがままの自分を認めるという部分を特に読み取って欲しいと思いますね。能力が高い自分は誰でも好きじゃないですか。でも、ダメなときの自分を愛せるかどうかというのがポイントです。
私自身も、講師をしているとき『自分ってイケてるな』と思うこともあれば、『ああ、噛んじゃった』とへこんでしまうこともあります。そこはまだまだ修行中ではありますが、かなりそんな自分も受け入れられるようになってきました。どんな自分も愛せるようになれば、気持ちの切り替えも早くなっていいですよね。私自身、この『自分ホメ』というテーマで本を書き始めてから、より自分としっかり向き合うようになりましたよ」

―また、ネガティブな自分を含めて自分自身を認めている人は自信を持っていますよね。

「そうですよね。セルフイメージや口調は態度に如実にあらわれてきます。ただ、そんな風に自分自身のセルフイメージが外に反映されているということに気づいている人は意外と少ないのではないでしょうか。自分を客観的に見られるようにならないと難しいのかもしれませんね。私自身、コーチングや講師の仕事をすることで、そういった視点を身につけることができました。態度や話し方が魅力的な方が有利ですから、セルフイメージが高いほうが商談やプレゼンなどにも効果的ですね」

―そういった意味でいうと、本書はたくさんの人が読むべき本ですよね。ビジネスパーソンからリーダー的立場、男性女性限らず。谷口さんご自身はどのような方に読んで欲しいとお考えですか?

「書き始めた時は20代、30代の働く女性を想定して書いていたのですが、もっと幅広く、いろいろな方に読んでほしいですね。特に向上心が強くて一生懸命頑張って生きている、けれどそのぶん自分を責めてしまったり、まだまだダメだなと思ってしまいがちな方にはぜひ読んでいただきたいです。それから昔の自分と同じようなつらい想いをされている方々にもぜひ手にとっていただきたいと思います」

―では最後になりますが、インタビューの読者の皆様にメッセージをお願いします。

「この本は、自分をほめる習慣を身につけて、ご本人に幸せになっていただくことを目的として書きました。そして『自分ホメ』が出来るようになったら、『自分ホメで人生が楽しくなるよ』ということを周囲にも広めていただけたらうれしいです。一緒に明るく元気な日本をつくる、“自分ホメ隊”の一員になってください(笑)」

―ありがとうございました!

<了>



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