2009年に休刊となった日本版「marie claire(マリ・クレール)」が7月末に復刊することがわかった。中央公論新社から出版され、発行部数は43万部を予定。一般の書店で販売せず、読売新聞の購読者に無料で年に12回配布するという、世界34カ国で展開している「marie claire」誌にとって初めての出版形態が計画されている。編集長は田居克人氏。

雑誌マリ・クレールが復刊の画像を拡大

 「marie claire」は1937年にフランスで誕生したファッション雑誌で、アメリカやイギリスなど世界34カ国で刊行されている。日本版「marie claire」誌が創刊されたのは、1982年。「marie claire」誌にとって日本は海外進出最初の国で、中央公論社(現在は中央公論新社)が手がけた。1999年には角川書店へ、2002年にはアシェット婦人画報社(現在はハースト婦人画報社)へと、次々と出版元が交代。2009年には親会社であるフランスのメディア企業ラガデール・アクティブ社とマリ・クレール・アルバム社とのライセンス契約が終了し、日本版の休刊に至った。

 復刊時期として予定している2012年7月には、「marie claire」誌が日本に初上陸してから30周年を迎える。新たな「marie claire」誌の第1号は、約40ページでファッションや美容の情報に加えて、読み物のページも充実させるという。首都圏を中心とする読売新聞の購読者を対象に配布し、同時期に読売購読者以外も閲覧できるWEBサイトを立ち上げる計画だ。

 復刊のきっかけとなったのは2010年頃、中央公論新社で最後に日本版「marie claire」誌の編集長を務めた田居克人氏宛に、本国から「日本市場で復刊できないだろうか」と要請があったことから。田居氏は、日本ファッション・エディターズ・クラブの代表理事を務めており、ファッション・ターゲットメディア「YOMIURI STYLE MAGAZINE」を統括している人物。「復刊するならば成功させなければならないが、日本の雑誌業界の現状から、出版の方法を考える必要があった。初めての試みだが、本国にも説明をして理解を得た。新聞の読者層を狙った配布は、ベストな方法だと考えている。」と話す田居氏。日本に現在、田居氏を編集長として5〜6人体制で復刊第1号を制作している。