インテルは12日のセリエA第23節でノヴァーラと対戦する。前回の対戦は、ジャン・ピエロ・ガスペリーニ前監督にとって致命的なものとなった。前節でローマに大敗したインテルは、流れを変える必要がある。クラウディオ・ラニエリ監督もそれを分かっており、次のように話した。

「2つの理由から今週は特別な一週間となった。一つは、試合ではなかったローマ戦のこと。もう一つが、落ち着いて明日の試合に向けて仕事できたということだ。明日の試合で我々は反撃しなければならない」

インテルにとってポジティブな兆しは、FWディエゴ・フォルランとMFデヤン・スタンコビッチ、MFヴェスレイ・スナイデルが招集メンバーに復帰したことだ。ラニエリ監督は「特にスナイデルは調子が良い。彼の起用を考えるのは確かだ」とコメントしている。

FWジャンパオロ・パッツィーニが風邪で、フォルランも万全ではない。だがラニエリ監督は、「2人のことは心配していない」と述べ、一方でDFワルテル・サムエルについては、「ボローニャ戦(17日)で復帰できたら驚きだ」と語った。

今週、マッシモ・モラッティ会長は何度もチームに関わったが、ラニエリ監督はこう話している。

「彼は一番目のサポーターで、その気持ちを我々に理解させた。ローマ戦後のコメントは正しいし、木曜に練習を見学してくれたのはうれしかった。我々はピッチで応えなければならないというだけだ。後任監督レース? それも仕事の一部だよ」

「我々指揮官は、試合ごとに立場を確立しなければいけない。10日前まではインテルが素晴らしいと言われ、スクデットが話題となっていた。我々は、自分たちが常に話題となることを理解している。だが、私は落ち着いているし、就任初日から同じ気迫で仕事をしているよ。クリスマス休暇が明けてから、ユヴェントスを除き、我々のパフォーマンスはほかのチームたちと同じだと思う」

「サポーターには安心してもらいたい。ローマ戦では停電してしまった。それはまた、相手がすべてをやれたからでもある。だが、チームは戦っており、私は冷静だよ。選手たちは巻き返しているところだ。彼らはカンピオーネだよ。スタンコビッチやスナイデル、フォルランの復帰のおかげで、我々はこれまでなかったクオリティーを手にすることができる」

また、ラニエリ監督は移籍したMFチアゴ・モッタについて言及している。

「ボールコントロールという点で、彼はほかにいない選手だ。T・モッタのクローンはいない。誰があのポジションでプレーしても、チアゴじゃないんだ。彼はボールを受け、ポゼッションを管理する。だが、選手が移籍を望めば、引き止めるのは正しくない。パリへ行きたいという彼の思いは、あらゆることより強かったんだ」

インテルはおそらく、2週間後から新戦力のMFフレディ・グアリンを徐々に起用できるようになるはずだ。ラニエリ監督は「それ以上待つことになるのを恐れていたよ」とコメントしている。