今年の大学入試センター試験では、配布ミスや騒音などの影響を受け、過去最多の再試験対象者が出てしまいました。再試験を打診されている受験生のなかには、どのような問題がでるかわからないといった理由から、再試験を希望しない受験生も多く、戸惑いをみせたといいます。

 「センター試験のミス」が、これほど大きなニュースとなるのは、受験を行う本人のみならず、その家族や学校、塾などの受験に携わる人が多いため。1日や2日単位ではなく、年単位で周囲がフォローしてきたからこそ、受験日当日に注目が集まるのです。


 「人生でいちばん応援してもらえるのは、受験の時かもしれない。」

 上記は、書籍『何度も読みたい広告コピー』のなかで紹介されている学習塾のキャッチコピー。幼児教育から大学受験まで、未来を見据えた一貫教育を行う稲田塾による新聞広告です。ボディコピーには、キャッチコピーの世界観を広げる言葉が並べられています。

「受験生は、いい顔をしている。
君はまだ、気づいていないだろうけど。

バスの中、塾の帰り道。

背負ったことのない
大きな期待や、重圧や、不安と戦っている。

お守り、弁当、手編みのマフラー。

家族や、教師や、友達に背中を押されながら、
目標に向かって、歩いていける。

受験生は、幸せだと思う。
君はまだ、気づいていないだろうけど。」

 この広告コピーを担当した電通関西支社TOKYO ROOMの廣畑氏は、コピーを作る時に、Mr.Childrenを参考にしたと、同書で明かしています。

 「ミスチルの歌詞には、情景がふっと浮かぶような、『具体的な言葉』が入って来るんです。その言葉があるだけで、グダグダ語らずとも、映像が浮かんでくるような言葉を探しました」(廣畑氏)

 「学習塾」と「Mr.Children」の関係にいささか違和感を感じますが、短い言葉で商品の魅力を伝えなければいけない広告コピーの参考にもなっているMr.Childrenの歌詞は、選りすぐりの魅力的な言葉が並んでいると言えるのではないでしょうか。



『ミスチル歌詞がヒントの塾広告。「稲田塾」キャッチコピー制作の裏側』
 著者:
 出版社:パイインターナショナル
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