チロルチョコが売り切れ……だと……?

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このチロルチョコ……俺に?

チロルチョコが、全国的に品薄になっている。東日本大震災の影響などで、福岡県にある製造工場の人員を確保できなかったのが主な原因なのだそうだ。

チロルチョコは、その美味しさと手頃な価格で人気だが、特にこの時期は、バレンタインデーの「義理チョコ」として、全国の女子から圧倒的な支持を得ている一品である。

このチロルチョコがこの時期に手に入らないということは、現在、全国の女子が、「義理チョコとして、何を買うべきか」という、義理なのに深刻な悩みに陥っているということである。これは由々しき事態である。

しかしながら、モノづくり大国ニッポンにはチロルチョコに勝るとも劣らない、味、価格ともにチロルチョコレベルのナイスなチョコレートが多数存在することを、貴方はご存知だろうか。悩める女子のために、2012年の「本命」義理チョコを紹介してみたい。

まず紹介したいのが、三立製菓(株)の「チョコバット」。野球のバットをモチーフに、パン生地にチョコレートをコーティングした、軽い食感が人気のロングセラー商品である。発売されたのは1964年であり、その歴史はチロルチョコ(1979年)よりも古い。パッケージには男子の永遠のあこがれである野球選手のイラストが掲載されているほか、ホームラン1枚、またはヒット4枚でもう1本もらえる「当たり付き」の商品であるなど、男心をくすぐるポイントが満載。価格も30円と手頃であり、まさに義理チョコにうってつけの一品である。

チョコバットにならんでオススメなのが、有楽製菓(株)の「ブラックサンダー」。漆黒のパッケージに稲光が光るクールなパッケージに包まれたこのチョコは、食べごたえがあり、またミルク風味チョコにほろ苦いブラックココアのクッキーがブレンドされていることから、甘いものが苦手な男子でも美味しく食べられる一品。もともと大学の生協で人気が集まり、京都大学の生協では菓子部門で1位を獲得したこともある商品であるため、特に若者向け義理チョコとしてオススメ度が高い。価格はチョコバットと同じく30円。義理チョコにもちょっと奮発したい貴方には、姉妹品で50円の「ビッグサンダー」もオススメである。

チロルチョコの場合、たくさん種類があるために、何種類かを袋に入れるとそれだけで「プレゼント感」が出るのだが、上で紹介したチョコを単品であげても、ちょっとプレゼントっぽくないと感じる人もいるかもしれない。そんな場合にオススメしたいのが、(株)ピュアレの「元祖ティラミスチョコ」。モンドセレクションで何度となく金賞を受賞したその味もさることながら、チョコレート一つ一つがキレイに包装されていることがポイント。チョコバットやブラックサンダーにティラミスチョコをいくつか添えるだけで、義理チョコの風格が一気に高まること請け合いである。

ちなみに、もし運良くチロルチョコが手に入った場合、これを義理チョコに使うのももちろん結構なのだが、「好きだけど、本命チョコをあげるのは恥ずかしい」という素直になれない状況において、「エクソシスト太郎君、これ、一応バレンタインデーだから……えっ、ぎ、義理チョコに決まってんじゃん! でも……チロルチョコ、品薄で探すの大変だったんだからッ!!」と、ツンデレ風にプレゼントすると、彼に気持ちがちょっとだけ伝わる……かもしれないですね。
(エクソシスト太郎)