先日発表された、第84回アカデミー賞のノミネート作品。注目を集めた結果の1つが、『アルバート・ノッブス(原題:Albert Nobbs)』で男性に扮し、主演女優賞にノミネートされたベテラン女優のグレン・クローズだ。

そこで<Huffington Post>が、「映画で男性に扮した女優」を特集している。

ティルダ・スウィントン 『オルランド』
もともと中世的なルックスでも知られるティルダ。1992年の映画『オルランド』では、16世紀末のイングランドに生まれた青年貴族オルランドに扮している(劇中では途中で女性に変わってしまった)。

ヒラリー・スワンク 『ボーイズ・ドント・クライ』
衝撃の実話をもとにした1999年の作品。女性の体を持ちながらも、心は男性というブランドン(スワンク)が、1人の女性(クロエ・セヴィニー)と出会い恋に落ちる物語で、ヒラリーはアカデミー賞の主演女優賞と、ゴールデン・グローブ賞の女優賞(ドラマ部門)の両方を手にした。

ケイト・ブランシェット 『アイム・ノット・ゼア』
ケイトが2007年の映画『アイム...』で演じたのは、フォーク/フォーク・ロック界の神様と称されるアメリカのミュージシャン、ボブ・ディラン。同作では、ボブの半生を6人の役者が演じるというユニークなスタイルを取り、ケイトのほかにも、クリスチャン・ベールやマーカス・カール・フランクリン、リチャード・ギア、ヒース・レジャー、ベン・ウィショーがボブを演じた。ケイトはこの役で、ゴールデン・グローブ賞の助演女優賞に輝いている。

フェリシティ・ハフマン 『トランスアメリカ』
人気ドラマ『デスパレートな妻たち』のリネットこと、フェリシティ・ハフマンが性同一性障害の男性を演じた話題作。女性になるための性転換手術を控えたブリー(ハフマン)が、かつて"スタンリー"という名の男性として生活していたときに一度だけ女性と関係を持ち、生まれた子供がいると知らされたことから始まるロードムービーだ。フェリシティはこの作品で、ゴールデン・グローブ賞の女優賞(ドラマ部門)に選ばれ、アカデミー賞の主演女優賞にもノミネートされた。

アマンダ・バインズ 『アメリカン・ピーチパイ』
最後はドラマ『恋するマンハッタン』や映画『ヘアスプレー』のアマンダ・バインズ。2006年の青春コメディー『アメリカン・ピーチパイ』では、ひょんなことから男装して双子の兄セバスチャンの学校に潜入し、男子サッカーチームに加わるという高校生ヴァイオラを演じた。日本では劇場公開されていないが、DVDがリリースされている。

第84回アカデミー賞 ノミネート結果