皇帝から一本勝ちした貯金は、もうないファブリシオ・ベルドゥム。いなす打撃を見せることができるか

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UFC143「Diaz vsCondit」が、4日(土・現地時間)にラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターで開催され、セミのヘビー級戦でファブリシオ・ベルドゥムが3年4カ月振りにUFC参戦、ロイ・ネルソンと対戦する。

ムンジアル黒帯&アブダビを2度ずつ制しているベルドゥムは、07年4月から1年半UFCに在籍し2勝2敗の戦績を残している。

アンドレイ・オルロスキー&ジュニオール・ドスサントスという新旧世界王者にこそ敗れているが、ガブリエル・ナパォンとブランドン・ベラを破っており、いわぼ『そこそこ』の活躍をし、成果も残していた。

リリース後はストライクフォースに戦いの場を移し、10年6月にエメリヤーエンコ・ヒョードルを三角絞めで破る大金星を挙げ、一躍商品価値がストップ高となった。本人もコーチのハファエル・コルデイロも、ベルドゥム株の高さを十分に理解し、その後はヒジなど負傷箇所の治療期間に当て、昨年6月のアリスター・オーフレイム戦まで、実戦の場に戻ることはなかった。

そのアリスター戦では、スタンドの攻防でパンチこそヒットさせるが、反撃を受けそうになると引き込むという旧型MMAの攻防を繰り返し、判定負け。アリスターの攻勢が目立ったわけではないが、株価は値下がりした。ストライクフォース・ヘビー級活動停止を受け、UFC復帰となったが、勿論UFCでは上記のような駆け引きはできない。

いきなりネルソンという、バリューのある相手との対戦は、ズッファ・サイドも十分にベルドゥムに値踏みをしてのもの。つまり、簡単な相手にはならないということだ。打撃を見せて、組み技という展開に持ち込みたいベルドゥムだが、ネルソンのスタンドのプレッシャーに耐えられるか。

衰えたとはいえミルコ・クロコップとの打ち合いを制したネルソン。その圧力に負け、アリスター戦のように引き込みを繰り返して、相手が寝技に乗ってこないとベルドゥム株はストップ安で失望売りが殺到するだろう。加えてスタミナ面の不安がついて回るネルソンだが、ヘンゾ・グレイシーの黒帯だけに、これまで一本負けを喫した経験は一度もない。

ネルソン陣営はグラップリングのディフェンス能力は十分、打撃で勝てると見込んでいることが予想される。となると、ハファエル・コルデイロからムエタイ黒帯を受けたベルドゥムは、打ち合いではなく、ネルソンの突進を止めるストッピング的な打撃を修得しているかどうか。その辺りが今回の勝負と、今後のベルドゥムの商品価値を決める鍵となるだろう。
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