デジタルで旅する4次元の宇宙

写真拡大

 人類の新たな開拓地として調査研究が進む「宇宙」。
 最近では地球から640光年のところにあり、冬の大三角形を構成する赤い恒星・ベテルギウスが超新星爆発を間近に控えており、いつ爆発が起きるかということが話題になっています。また、宇宙ビジネスも成長を続けており、特に宇宙旅行については特設ウェブページをすでに用意している旅行会社もあります。

 美しい星々の世界を、宇宙空間から肉眼で見ることができる日が近づいてきましたが、それをひと足早く体験したいと思いませんか。
 『4次元デジタル宇宙紀行Mitaka』(ビバマンボ著、小久保英一郎監修、講談社刊)は、壮大な宇宙の旅を疑似体験できる一冊。国立天文台の4次元デジタル宇宙(4D2U)プロジェクトにより開発された4次元デジタル宇宙ビューワ『Mitaka/Mitaka Plus』から出力された宇宙の画像が満載で、どのページを開いても、天体の美しい姿や、思わず息を呑むほど綺麗な無数の光の輝きが広がります。

 さらに本書にはDVD―ROMが付録されています。ここでは、「Mitaka」によって出力された宇宙の画像が詳細な解説つきで収録されており、まるでパソコンモニターが宇宙船の窓になったかのような感覚に浸れます。
 『Mitaka/Mitaka Plus』は、地球を起点に上空へと浮かび上がっていく形で、宇宙空間の広がりを体験することができるアプリケーション。太陽系からオールトの雲を越え、星の間を潜り抜けて行くと、眩い光を放ち、まるで巨大な一つの星のようになった天の川銀河の姿が目に映ります。さらにアンドロメダ銀河などお馴染みの名前の銀河が小さくなると、銀河が網の目状に広がる神秘的で壮大な景色が目に飛び込んできます。まるで宇宙船を自分の手で操作しているような感覚です。
 また、もう1つのアプリケーション『Mitaka Plus Scenario Dictionary』に収録されている「宇宙の階層構造」では、同じように地球を起点に137億光年先まで遠ざかっていきますが、こちらは解説を読みながら壮大な宇宙の全景を目にできます。今、話題のペテルギウスは10の19乗メートルの地点でようやくその存在を確認することができますが、よくよく考えると途方もない距離。それでも、私たちの元にその光が届いているわけですから、すごいことですよね。ほかに、「銀河めぐり」では、海のある惑星や大気中に水蒸気が確認された星などが解説されています。

 果てしなく大きなスケールを持つ宇宙。未解明な部分もたくさんあり、私たち人類の前には、宇宙の無限の謎が広がっています。
 パソコン上でちょっとした宇宙旅行をしながら、宇宙のことについて考えてみる時間を持ってみるのも、ワクワクして良いかも知れませんね。
(新刊JP編集部)



【関連記事】 元記事はこちら
宇宙は何によってできているのか?
ホリエモンも注目した「宇宙ビジネス」の現在
宇宙飛行士が体験している“無重力の世界”とは
世界初方式の「宇宙の地図」