前回、AKB48の篠田麻里子さんが異性にモテる理由は、「女性的な体形、女らしさと男らしさを併せ持つ性格」というミステリアスなギャップにあると分析した、恋愛学の第一人者、早稲田大学の森川友義教授。

 今回もAKB48の人気メンバーについて考察します。

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 前回はAKB48の篠田麻里子さんのお顔を、主にホルモンの観点から分析してみました。今回は同じくAKB48の大島優子さんを「縄文系顔か? 弥生系顔?か」という視点から分析してみます(大島さんにも一度もお会いしたことはありませんが写真から判断させていただきました)。

 私たち日本人は、単一民族といわれていますが、実際には2万年くらい前までに南方から渡来してきた縄文人と、5000年前から飛鳥時代にかけて朝鮮半島から渡来してきた弥生人の混血です。この比率はおおよそ2、3(縄文)対7、8(弥生)くらいだと推定されます。

 縄文系はもともと東南アジアに住んでいた人々で、1万2000年前くらいに終わる氷河期時代には比較的暖かい所に住んでいました。そのため、目は大きく二重まぶた、鼻が大きく、唇も厚いという特徴がありました。

 他方、弥生系の人々は、氷河期にはシベリアあたりの大変寒い所に居住していました。寒冷地に長い間住むと、その環境に適応するために体を進化させなければなりません。そのため、目は外気にさらさないほうがよいのでどんどん小さくなり、二重まぶたである必要もありません。口や鼻も小さく、幅も狭いほうが寒気が体内に入り込むことが少なくて済みます。逆に、凍った固い食物をかみ砕く必要があったため歯やあごの骨が大きくなり、皮膚も厚くなっていきました。

 さて、こうした特徴を踏まえて大島優子さんのお顔を見ていくと、まず、目が大きいというのは縄文系日本人の特徴です。口は比較的大きめで、耳たぶはそれほどではないものの、耳も大きいほうでこちらも縄文系です。他方、弥生系の特徴があるのは、鼻根の部分の凹凸が少ないこと。鼻の付け根が引っ込んでいるのが縄文人の特徴ですが、大島さんの場合は比較的平坦で、歯のサイズもやや大きそうです。

 先述したように、日本人の比率の平均(2、3対7、8の比率)からすると、大島さんは縄文系の特徴を多く持っているため、「縄文系の顔」ということになります。大島さんのほかにも、小嶋陽菜さんを筆頭に板野友美さんや前田敦子さんら、AKB48の「神8」と呼ばれるメンバーの方々は、総じて縄文系です。

 日本古来のおちょぼ口で、目が細く、鼻が低くて、ふくよかな顔立ちというよりも、目や口、鼻が大きく、鼻筋もしっかり通っている縄文系の顔立ちが現代の日本人には好まれているということでしょう。それは、少数派である縄文系の顔立ちのほうが現在の自然環境に適応しやすいからであり、私はこれを恋愛における「縄文時代の到来」と呼んでいます。

 皆さんも周囲の方々の顔立ちを分析してみてはいかがでしょうか。

[補足]弥生人は寒さに対応して皮膚が厚くなったために、あまり表情が豊かではありません。対照的に顔の皮膚が厚くなく、硬直もしていない縄文人のほうが表情が豊かといえます。顔の構造的にウインクをしやすいのも縄文人で、表情が豊かなため、相手に安心感を与えるのもこちらといえます。

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