ユヴェントスが狙っていたポルトMFフレディ・グアリンが、30日にインテルの選手となった。インテルがポルトと合意している。交渉がまとまったのは30日夜だ。

グアリンは約200万ユーロ(約2億円)のレンタルでインテルに加入する。買い取り義務はないが、最終的に買い取る場合も含めて、1100万ユーロ(約11億円)前後の取引となった。ユヴェントスがDFマルティン・カセレスの獲得に向かう前にポルトと合意していたのと同じ金額である。

30日夜にミラノ入りしたグアリンは、『スカイ・スポーツ』で「ここにいることができてうれしい。いろいろ片づけてから話すよ。今のところ言うことはない。ホテルで休みたいというだけだ」とコメント。2月1日のパレルモ戦から出場する準備はあるかと聞かれると、「分からない。まずはチームと話し、チームメートと知り合って、監督と話さなければいけない」と答えた。

インテルにとっては、インテルナシオナウから獲得したDFジュアン・ジェススに続き、これが今冬2人目の獲得となる。だが、インテルの補強はこれだけではない。以前から見せているジェノアMFユライ・クツカ獲得の動きを強めている。

インテルは即座の、つまりもちろん31日19時(現地時間)までのレンタルを求めており、ジェノアのエンリコ・プレツィオージ会長はこのリクエストに応じようとしている。インテルはクツカも獲得するかもしれない。

一方の放出について、MFチアゴ・モッタが29日のレッチェ戦を欠場したのは、ふくらはぎの問題が理由だ。だがいずれにしても、彼の退団の可能性を排除するには早すぎるだろう。クラウディオ・ラニエリ監督は「T・モッタの代理人や親族が言うことに興味はない。私は彼が残ることを望んでいる。マーケット終了まであと少しだ」と話している。

問題は、T・モッタを狙うパリ・サンジェルマン(PSG)も自信を抱いているということだ。ただし、インテルを揺さぶるのに今の800万ユーロ(約8億円)ではなく、最低でも1000万ユーロ(約10億円)のオファーが必要ということは、レオナルドSD(スポーツディレクター)も分かっている。

オリンピックを逃したくないため、出場機会を求めていたMFフィリペ・コウチーニョは、30日にインテルを去った。エスパニョール首脳陣がシーズン終了までのレンタルで交渉をまとめ、同クラブが30日に移籍を正式発表している。コウチーニョはイタリア国内の移籍を拒否し、ブラジルに戻ることへも「ノー」と言っていた。

また、インテルはFWルク・カスタイニョスの立場も決めなければいけない。同選手も出場機会が限られており、数カ月経験を積みに出ることもあり得る。ボローニャ、チェゼーナ、エヴァートン、サラゴサがカスタイニョスに関心を示している。