うるう秒ってなくなっちゃうの!? 結論は2015年に持ち越し...(動画あり)

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1月16日からジュネーブで開かれていた国際電気通信連合ITU)の総会で「うるう秒」を廃止するかどうかの協議が行われていました。今回の総会で「うるう秒」の廃止が決定するかも...とも言われていましたが、結論は2015年に開かれる予定の次回総会まで持ち越されることになったようです。日本、アメリカ、フランスなどは廃止論と唱えていたようですが、イギリス、ドイツ、カナダ、中国などは反対論の「うるう秒」の存続を主張していたので、議論は平行線だったようですね。

そもそも、「うるう秒」が使われるようになったキッカケは、1958年に地球の自転1回転を1日とする「天文時」から、原子や分子のスペクトル線を利用した原子時計を世界共通の標準時刻に変更したのが発端のようですね。原子時計は、高精度なもので3000万年に1秒程度の誤差で時間を測れるようになったのですが、地球の自転速度が不規則なため、以前の「天文時」とズレが生じるようになってしまいました。そのズレを0.9秒以内に抑えるために導入されたのが、「うるう秒」なのです。「うるう秒」は1972年に導入されて、これまでも合計で24回実施されてきたようですよ。


2009年1月1日の午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に、60秒という「うるう秒」が挿入された動画がYouTubeにあったので、紹介しておきます。



さて、「うるう秒」の廃止論と反対論をまとめると以下のようになるようです。

・廃止論
「うるう秒」は「うるう年」のように定期的に発生せず調整が手動で行わるため、人的ミスなどが発生すれば、時計間の不整合などが起きる可能性がある。
「うるう秒」の存在がコンピュータの内部時計の誤作動の原因になる恐れがある。コンピュータの時計で誤作動が発生すると、電子認証や株の売買などに影響がでる。
GPSなどは原子力時計を使っているため、「うるう秒」が適用さないシステムで、混乱を招く恐れがある。

・反対論
実際に「うるう秒」が原因で問題が発生したという報告がない。
天体観測、アンテナ制御などのソフト、ハードは「天文時」と原子時計のズレが1秒を超えないとう前提で設計されているものが多く、「うるう秒」の挿入がなくなると、改修が必要となり、予期せぬトラブルの原因になる恐れがある。
市民の生活は地球の自転と同期しているので、「天文時」と原子時計がズレ続けるのは好ましくない。

また、「うるう秒」の代わりに「うるう分」を挿入する案も検討されているそうですよ。「うるう秒」が廃止されてしまうと、「天文時」からズレ続けてしまうので、そういった方法でズレを修正してあげる必要があるのかも知れませんね。

結論は2015年に持ち越しになりましたが、最終的に「うるう秒」の存在がどうなってしまうのかは、非常に気になるところです。


「うるう秒」廃止、15年に結論持ち越し [日本経済新聞]

閏秒[Wikipedia]

うるう秒 Leap Second (2009/1/1)[YouTube]

(KENTA)