新鋭フィル・デイビスを破り、因縁のジョン・ジョーンズへの挑戦権を手にしたいラシャド・エヴァンス

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28日(土・現地時間)にイリノイ州シカゴのユナイテッド・センターで行われるUFC on Fox02 「Evans vs Davis」。昨年11月からスタートした米国4大ネットワークの一つFOXで全米にオンエアーされるライブイベントは、前回のメインのみの放送から2時間枠・3試合のメインカードが中継されることになった。

メインは元UFC世界ライトヘビー級王者ラシャド・エヴァンスと、UFCデビュー以来5連勝中のフィル・デイビスの対戦。この試合でラシャドが勝利すれば、元同門で因縁浅からぬジョン・ジョーンズへの挑戦権を手にいれることができる。04年10月のプロMMAデビュー後、05年にはTUFシーズン2ヘビー級で優勝しているラシャド。ライトヘビー級転向後は、9戦目でフォレスト・グリフィンを破ってUFCの頂点に立った。

09年5月に初防衛に失敗後、チアゴ・シウバ、ランペイジ・ジャクソン、ティト・オーティズを破り3連勝中。11年3月に続き、9月と負傷で王座挑戦を回避した結果、コンテンダーとしての地位から半歩後退した感は否めない。

ジャクソンズMMAらしい、打撃で間合いとタイミングと掴み、テイクダウン→深追いしないという試合展開が板についてきたラシャドだが、デイビスはそんな北米MMA主流スタイルに風穴を開けたアライアンス・トレーニングセンター譲りのステップワークの持ち主だ。

ベースはラシャド同様にレスリング。ペン・ステート大時代にNCAA個人戦を制し、在学中の4年間連続でD-1オールアメリカンに選出されており、レスリングにおける実績は、ジュニア・カレッジを制しミシガン州立大に転じたラシャドを大きく上回る。

ジェイク・シールズが、GSP挑戦前にデイビスの持つレスリング能力を買って、出稽古をしたテイクダウン能力を持ちながら、同門ドミニク・クルーズにも似たスイッチを取り入れたスタンスから、KOパワーを誇るハイ、右ストレートを繰り出す。

加えてトップからもパウンド&エルボーだけでなく、変形キムラアームロックやアナコンダチョークで勝利もしており、サブミッションでも成長著しいデイビスを相手に、ラシャドがこれまでのパンチ&テイクダウン+パウンドで勝利を掴めるか。

ラシャドにあってデイビスにないものは、トップファイターとの対戦経験と5R制に向けた調整という部分。5R制への準備は、スタミナ+ペースの大家=エリック・デルフィエロが控えるデイビスだけに問題はないと思われるが、ティト・オーティズ戦以来、チャック・リデル、グリフィン、リョート、ランペイジというチャンピオン経験者との対戦は、リザルトに表れない経験値をラシャドにもたらしているに違いない。

32歳のラシャドが、その経験値の高さを明確な武器とできるのか。あるいは27歳のデイビスが、若さとクリエイティブな攻撃で元王者を飲み込むか。ラシャドが仕掛ける最初のテイクダウン、あるいは仕掛けられた時の動きに注目したい。
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