ジャパニーズブルーに染まったメンズウェア<2012年春夏トレンド>

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 2012年春夏シーズンのメンズコレクションで目立ったカラーはブルー。日本には古くから藍染めの伝統が息づいているため、藍色=インディゴは日本人にとって馴染み深い色だ。震災後に初めてデザインしたコレクションにおいて、少なからずとも影響を受けたデザイナーの多くが、「日本」や「自然」を意識したという今シーズン。"ジャパニーズブルー"が、日本発信のメンズウェアを染めた。

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 震災後、一時は「ブランドを続けられるのか」と思い悩んだというデザイナー三原康裕氏は、「MIHARAYASUHIRO(ミハラヤスヒロ)」2012年春夏コレクションのメインカラーに深いブルーを選んだ。シューズまで含めて全身ワントーンのルックも提案。定番のデニムのみならず、カットソーや迷彩柄のジャカードなど、日本製のオリジナル素材をリラックスしたシルエットに仕立てつつ、メッセージをダイレクトに伝えた。デニムに特化した新ライン「MIHARAYASUHIRO DENIM」も、2011年秋よりスタートしている。

 同じデニムでも、独自のアプローチで発表したのはデザイナー相澤陽介氏が手がける「White Mountaineering(ホワイトマウンテニアリング)」。ゴアテックスに代表されるハイテクノロジーの素材使いに定評があるメンズブランドだが、今季はコットンやレザーなど天然素材をメインに使用した。これらを機能的なパターンに乗せることで、生きるためのアウトドアウェアに仕上げている。

 山下達郎のサマーソングをBGMにショーを繰り広げた「PHENOMENON(フェノメノン)」のデザイナーOSUMI氏が掲げたコレクションテーマは、「日本と子供と未来」。大島紬や藍染めのウェア、漆塗りのアクセサリーなど、日本の伝統的技術をフィーチャーしつつ、おもちゃのようにポップなコレクションに仕上げた。

 日本のデニムは世界的に定評があるが、近年は「LARDINI(ラルディーニ)」の後染めジャケットや「ORIAN(オリアン)」によるDENIM DIVISION(デニム・ディヴィジョン)のシャツなど、イタリアンブランドによるインディゴアイテムの人気も高まっている。春夏シーズンは、シャンブレーやダンガリーなど、ブルーのグラデーションがメンズ売場を爽やかに彩りそうだ。