“無常”の人生をどう生きていくべきか?

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 「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらわす。おごれる人も・・・」。この一節、誰もがどこかで読んだことがあるのではないだろうか。ご存知、「平家物語」冒頭の部分だ。学生時代に暗唱させられた人も多いだろう。

 角川書店から出版されている『諸行無常を生きる』(ひろさちや/著)のテーマはタイトル通り「諸行無常」。「無常」の人生を私たちはどう生きていけばよいのか。著者のひろさちや氏が軽快な語り口でこのテーマを追求していく。

 諸行とは「つくられたもの」であって、世の中に存在している「つくられたもの」はすべて無常だというのが「諸行無常」の意味だ。
 仏教では「すべてのものは無常である」「すべてのものは変化する」と教えている。ひろさちや氏が言いたいことは、仏教がそれを言っても言わなくても、すべてのものは無常ではないかということだ。
 「たとえば人間です。わたしたちの身体・肉体は約60兆の細胞で構成されています。その60兆の細胞の二パーセントが毎日、死滅してまた再生しているのです。入れ替わっています。その結果、約七十五日後には、人間の全細胞が新しくなるそうです。だから、「人の噂も七十五日」と言うのです。いえ、これは冗談です。」(p41より)
 といった具合に、本書ではユーモアを交えながら「諸行無常」について語っていく。

 2012年のNHK大河ドラマは平清盛が主人公だが、平清盛といえば『平家物語』だ。そして、『平家物語』といえば「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」の冒頭の一句、「諸行無常」となる。
 そして、その「諸行無常」を通して、生きるとは何かを考える。そんな一冊だ。
(新刊JP編集部)



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