リーグ戦で7連勝、コッパ・イタリアも含めれば8連勝中のインテル。マッシモ・モラッティ会長はファンファーレを鳴らすことなく、謙虚さを保っているが、その表情は明るい。ラツィオを下して4位に浮上した翌日。モラッティ会長はまずクラウディオ・ラニエリ監督について、次のようにコメントしている。

「勝ったのにラニエリはチームを批判した? 彼の観点から見て、確実にポジティブな兆しだよ。チームのそばにいるのは彼だからね。その息づかいを感じ、今後の試合に向けて鼓舞しようとしているんだ。インテリジェントなやり方だと思う」

また、MFヴェスレイ・スナイデルについては、「インテルに残ると彼は保証した。そうじゃないと考えた者はいない」と残留を強調。FWディエゴ・ミリートには次のように賛辞を送った。

「インテルにとって決定的な選手に戻ってくれたね。良かったよ。我々はそれを期待していたし、私もそうだったからね。簡単なことじゃなかったと思う。でも、彼はカンピオーネなんだ。いつもポストを叩くけど、だからこそいつも見ていて美しいし、たくさんおゴールを決めてくれるね。このまま続けてくれるように願っている」

最後に、ラツィオ側が試合後に判定に抗議していたことについて、「過剰な抗議? いや、ラツィオというより、メディアの抗議じゃないか。ラツィオ(の抗議)は最低限のものだったと思う」と答えている。