都心から南へ1000キロ 絶海の孤島の魅力

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 東京都特別区から南へ1000km離れた場所に、昨年、自然世界遺産に登録された小笠原諸島がある。「東洋のガラパゴス」と呼ばれる小笠原諸島。その魅力とは? 『世界自然遺産小笠原を歩こう』(小笠原恵介/著、角川書店/刊)では、エコ・ツアーガイドの小笠原恵介氏が、小笠原の自然や動物を中心にたくさんの写真とともに小笠原の魅力を案内する。

 小笠原を訪れる手段は一つ。東京竹芝桟橋から父島二見港までの定期船「おがさわら丸」だ。小笠原には飛行場が無いため、船が唯一の交通手段なのでまずは片道25時間30分の船旅を楽しむことになる。
 小笠原には世界中でそこにしか棲息していない生物の固有種が多く見られる。小笠原に自生する約300種類の植物のうち、約40%が固有種で、樹木では約70%にものぼるという。森、海・川の生物にも多くの固有種、天然記念物が棲息しており、例えば、オガサワララノスリ、アカガシラカラスバト、オガサワラクマバチ、オガサワラゼミなどが固有種で天然記念物の生き物だ。

 きれいな海や雄大な自然が特徴的な小笠原だが、一方で過去の暗い日本の歴史もある。第二次世界大戦では、最大の激戦地の一つとなった硫黄島、父島、母島も激しい空襲にさらされた。現在でも壕、大砲、飛行機の墜落現場、沈船、座礁船など多くの戦跡が残っており、戦跡を見ることができるツアーもある。

 グリーンフラッシュという夕日が沈む瞬間に太陽が緑に見える稀な現象の写真や小笠原に棲息する生き物たち…。海、自然、動植物の美しい写真が満載の本書は、まだ小笠原に足を運んだことがない人だけではなく、すでに虜になってしまっている人でも楽しめるだろう。
(新刊JP編集部)


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