食べログでの「やらせ業者によるランキング操作」が明るみとなり、物議を醸しているのはご存知のとおり。結局は自分を信じるしかないと、考えを改めた人もいるのではないでしょうか。

 そんななか「外見じゃない美味さがそこにはある」がテーマとなっている、書籍『きたな美味い店』が人気を集めています。フジテレビ系列『とんねるずのみなさんのおかげでした』の大人気コーナーを書籍化したもので、同書で紹介されているのは、全国のあまたあるグルメガイドブックが絶対ノーマークで、そんなことは気にもとめない人たちのお店ばかり。

 「ただただおいしいものを振るまいたい」
 「食べている人の笑顔を見たい」

 といった共通点をもって切り盛りする人たちのお店です。

 例えば、横浜市にある「三陽」は、いかがわしすぎる店構えにもかかわらず、ニンニクたっぷり餃子の味はホンモノだといいます。

 黄色いド派手な看板には「毛沢東もビックリの餃子」「楊貴妃も腰抜かす、ギャルのアイドル チンチンラーメン」と、何とも怪しげな文字。わずか5坪しかない店内にはカウンターとテーブルが接近しているため、油が散った店内をカニ歩きで移動するしかありません。

 しかし、味は本物。ニンニクを素揚げした通称"バクダン"がお通しとして出されるのに始まり、ほとんどの料理にニンニクが効いています。名物の焼餃子にも、ニンニクがたっぷり使用されていて、一口食べると口中に香りが広がるといいます。あっさりとした肉質の白豚をブレンドしているため、しつこくないのがポイントだそう。

 また、タカさんの一言「餃子だけなら星2つ。親父さんの下ネタに星1つ!」にあるように、店主・竹内さんのトークは9割が下ネタ。「ニンニクを食べすぎてムラっと元気になっちゃっても、前にラブホがあるから大丈夫」と、このような感じです。

 味にすべての情熱を注ぎこむあまり、お店の外観には気が回らなくなったにちがいない、きたないけど美味しい、そして愛すべきお店に足を運んでみてはいかがでしょう。



『「外見じゃない美味さがそこにはある」きたな美味い店の共通点』
 著者:
 出版社:扶桑社
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