タイ国が誇る世界的ファブリックブランド「JIM THOMPSON」(ジムトンプソン)は、2012新作コレクションのプレビューを、Paris Deco-Off会期初日の1月19日、パリのギメ東洋美術館に内外の業界関係者多数を集め、盛大に開催した。
ギメ東洋美術館は、大富豪エミール・ギメが、シルクロード関連の様々な仏教美術や古代エジプト文明の遺物など、アジア各国で蒐集した貴重な東洋美術コレクションを所蔵・展示していることで知られているが、今回は、アカデミー賞授賞式の舞台美術も手掛けた米国の建築家・デザイナーのデビッド・ロックウェルの演出により、現代アジアにおける感性の果実である新作コレクションと、本物の古代アジアの遺物が時空を超えてコラボするという、大胆不敵なインスタレーションを展開、パリっ子をはじめとする来場者の度肝を抜いた。
「JIM THOMPSON」は、伝統的なタイシルクの極上の糸が放つ、玉虫色の光沢に魅せられた米国人ジム・トンプソンが創始したブランド。伝統的な人の手による技と技術的革新とを融合させたジム・トンプソンのファブリックは、タイシルクの代名詞ともなっている。 ちなみに、トンプソンは61歳の時、保養先であるマレーシアのコテージから突然跡形もなく失踪した。何らかの事件や謀略に巻き込まれたのではないかと、徹底した捜査が行われたが、真相が解明されておらず、第二次大戦中、今日のCIAの前身にあたるOSSに勤務した彼の経歴も、ブランドにミステリアスな輝きを添えている。

なお、2012新作は、「JIM THOMPSON」のデザインの本流であるファブリック、壁紙コレクションに加え、「No.9 THOMPSON」シリーズの新作が発表された。こちらは、リチャード・スミスのデザインによるプリントコレクションで、コーカサス地方からインド亜大陸・中国におけるアジア地域からインスパイアされたもの。特にフリーハンドで描かれたカラフルな魚のファブリックなどが目を惹いた。これらの新作は、サンジエルマンデプレにある同社ショールームでも展示されている。
なお、「JIM THOMPSON」のファブリック、壁紙は、日本ではマナトレーディングが取り扱っている。