監督業というのは、世間が思うよりも意外と大変なようだ。女優としてはもはや無敵ともいえるアンジェリーナ・ジョリーでさえも、泣かせてしまうのだから...。

初監督&脚本を務めた映画『In the Land of Blood and Honey』が、見事ゴールデン・グローブ賞の最優秀外国語作品賞にノミネートされたアンジェリーナ。惜しくも受賞は逃したものの、先ごろ行なわれた授賞式では紅白のドレス姿で登場し、監督としても圧倒的な存在感を見せつけた。

そんな彼女も、映画の製作に入る前には、精神的にかなり追い込まれていたという。アンジェリーナは<Marie Claire>のウェブサイト上で行なわれたライブチャットで、「シャワーを浴びているときに、完全に感情が崩壊してしまったの。ブラッド(・ピット)に泣いてるところを見られちゃったわ」と、パートナーに弱い一面を見られてしまったことを告白。

「ものすごく大きな責任を感じながら、自分がものすごくちっぽけな存在に思えてしまって。『私なんかに、この責任が引き受けられるのかしら?』と思ってたの」と、常にタフで物怖じなどしないイメージの彼女が、意外な一面を告白している。

「もともと監督になるつもりなんてなかった。今でも自分を監督だって名乗るのは、なんだか抵抗があるわ」と語るアンジー。とはいえ、昨年11月にTV番組『60 Minutes』に出演した際には、アフガニスタンの戦争をテーマにした次回作のプランについて早くも語るなど、監督としてさらなる意欲をみせていた彼女。ジョリー監督の飽くなき挑戦は、まだ始まったばかり