こんにちは。
風間塾スタッフです。

今回は「捉え方一つで、サッカーは変わる」というテーマです。禅問答のようでもありますが、自己の捉え方一つで、見えてくるサッカーが変わってくるという話です。

1)常に頭を柔らかくして考える
例えばサッカーにおける基本技術について。「止める」という言葉を1つとったとしても、「ボールが止まる」ということが果たしてボールを「止める」ことなのか。あるいは、試合の中で次にすぐつながる、要するにパスを出せる体勢をとることがボールを「止める」ことなのではないか。
  
これだけの捉え方で、この「止める」という基礎技術の定義が変わってしまいます。あるいは、その「止める」という行為を、一度で止めるのか、あるいは止めてしまえばいいという考えで二度以上かかってしまうのか、そこだけでも基礎技術というものの定義が変わってきてしまいます。
  
いろいろな捉え方があるとは思いますが、この基礎・基本のところ、要するに「基本技術」ということは、誰もが大切であるということを認識しているでしょう。ですが、その捉え方・定義について、本当にこれでいいのかと考えることは少ないのではないでしょうか。指導者やプレーする側もそうですが、やはり「知っているつもり」というところに、大きな落とし穴があるのではないでしょうか……
 
2)選手にとって何が一番いい環境か
続いて、サッカーにおける「環境の捉え方」というものについても考えてみましょう。

例えば女子サッカーについて考えていきましょう。日本の女子サッカーはすごく強くなりました。現在は、女子サッカーが広く認知され、非常に「良い状態」になってきているといっていいでしょう。日本中が女子サッカーに対する理解を深めました。
 
今後女子のサッカーチームというものが、おそらくかなり増えることです。これに関して、まずは素晴らしいことだと思います。ですけれど、もう一つ逆の部分も考えてみてください。このことは女子サッカーの選手たち、例えば何人かのなでしこジャパンの選手と話をした時も、やはり彼女たちも同様のことを感じていました。
 
それが何かと言えば、彼女たちが上手くなったのは、彼女たちにとってサッカーをする環境というものがあまりなく、ほぼ全員と言っていいほど、小さい頃は男子の中でプレーしてきたことです。
 
女子の中で足が速くても、男子の中では簡単に通用しません。女子の中で体が強くても、男子の中では決して強くないかもしれません。こうした環境で育った彼女たちは、「考える力」と、そして昨年のW杯でも魅せたテクニックや、特にボールを扱う技術というものを身につけていったのでし
ょう……

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