第146回芥川賞、直木賞が決定

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 第146回芥川龍之介賞、直木三十五賞の選考会が17日に行われ、芥川賞に円城塔さんの「道化師の蝶」(『群像』7月号)、田中慎弥さんの「共喰い」(『すばる』10月号)が、直木賞に葉室麟さんの『蜩ノ記』(祥伝社/刊)が選ばれた。
 なお、今回も受賞発表と記者会見がニコニコ動画で生放送されており、6万人以上が視聴した。

 3度目の候補で受賞を果たした円城さんは奇抜な作風で知られているが、記者会見の中でも「私の書くものはわりと奇妙な小説と言われることが多いのですが、その奇妙な方向でやってみろと言われたというふうに認識しておりますので、奇妙な小説をもっとやっていければと思います」とコメント。また現在、同時期にデビューし、2009年に死去した伊藤計劃さんの遺稿を引き継ぎ、作品を執筆していることを明らかにした。
 一方の田中さんは5度目の候補での受賞。会見の冒頭から「わたしがもらって当然だと思う」という女優の言葉を引用した。また、終始不機嫌そうな表情をしていたが、その理由を聞かれると「円城さんがものすごく丁寧に答えていらっしゃったので、自分はそういうふうにできないなと思って不機嫌にやっているだけです」と答えていた。
 また、直木賞を受賞した葉室さんも5度目の候補での受賞となった。受賞作の『蜩ノ記』について「読者からの反応が今までとちょっと違って、書いたことの想いが伝わっているなという実感みたいなものがあった。そういう意味ではこれで受賞できたことがすごく嬉しい」と喜びを語った。
(新刊JP編集部)


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