たくさんのノートを抱え微笑んでいる、美しい女性を見たことがある人は多いだろう。彼女は元フジテレビアナウンサー、現弁護士・菊間千乃。

中継のさなかにビルから転落して大怪我をしたり、未成年のタレントと酒を飲んで謹慎処分を受けたりと武勇伝ばかりが記憶に残っていたが、実は2007年に退社し、ロースクールに通って弁護士を目指していたのだ。

本書には、30歳半ばになってなぜ弁護士を目指すことになったのか、なぜテレビ局を辞めなくてはならなかったのか、ロースクールで勉強するとはどういうことなのかが、淡々と綴られている。

現在の司法試験制度では挑戦できるのは3回のみ。それに失敗すれば、ただの無職の女である。まさに背水の陣での孤軍奮闘である。

並大抵の努力でかなう合格ではない。そう知っていてもどれだけの努力を強いるのだろう。しかしその後、手に入れた資格の尊いこと。今の自分をチェンジ、そのためのチャレンジを決めた20代、30代の女性にぜひとも読んでもらいたい作品である。

(東えりか)







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