ムリにでも連続休暇を取らせる理由がある

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米コンサルティング会社ライトマネジメントの調査によると、米国で働く人が1年間に消化しきれなかった有給休暇は、ひとりあたり平均11日にのぼることが分かった。これは付与された日数の約7割に当たるという。

調査元では、有給休暇の取得をためらう人は「会社に貢献する気がない」「怠け者だ」と見られることを恐れている、とコメントしている。解雇のされやすさを考えると、米国人の方が上司の評価に敏感なのかもしれない。

米勤務経験者「10営業日連続休みとか、うざい」

人間集団における暗黙の「力関係」を読み取って行動するのは、同質性の高い日本人の得意とするところとされているが、職場の「空気」を読んで休みを取らない人は、米国にもかなりいるようだ。

この記事を引用したネット掲示板、スラッシュドットには、米国で勤務する日本人と思われるネットユーザーの書き込みが見られる。ある人は、米企業における有給休暇の取得方法に不満を漏らす。

「年に25日の有給休暇があって、しかもそのうち10日は10営業日連続での休暇とすることが義務付けられている。うざい」

10日連続の休暇なんてうらやましい、と思いがちだが、「2週間会社を離れるための準備と後始末」の手間がバカにならならず、かえって「普通に毎日出勤したい」「休暇なんて年に5日もあれば充分」と思ってしまうそうだ。

ただし会社は、本人の休暇中に「不正をしていないかの監査」や「ひとり欠けてもそれなりに仕事が回るようになっているかのチェック」を行っているので、面倒だが仕方がないと指摘する人もいた。

米勤務経験をもつ別の人は、同僚から「日本は休みが多い」と言われたことがある。国民の祝日が多い上に、お盆前後の夏休みや年末年始などに社員が一斉に休むことから、そう思われているらしい。

ユーロ危機でも空気読まずにバカンスするのか

とはいえ、やはり有給休暇という「与えられた権利」を個々人が行使する点においては、日本は他国に比べて大きく劣ることは確かだ。

ロイターとイプソスの共同調査によると、有給休暇を100%消化する人の割合は、フランスの89%、ドイツ75%、イタリア66%、アメリカ57%と比べ、日本は33%とダントツに低い。

スラッシュドットには、ヨーロッパの職場の雰囲気が垣間見られる書き込みがあった。

「もうなんか2ヶ月ぐらい前からソワソワし出して、『お前今年は何週間休み取る?それともいっそ2ヶ月ぐらい休み取っちゃう?俺は今回ちょっと離れた島行ってくるから、1ヶ月ぐらい連絡とれないと思うけどよろしくな!』とか。いや、まだ2ヶ月先だろ。どんだけウキウキしてんだよ!早ぇよ!」

ユーロ危機が取り沙汰される昨今が、それでもヨーロッパのビジネスパーソンたちは「空気」を読まずに今年もバカンスを取るのだろうか。