「メイドさんは、マンガやアニメ、ゲームのようなコンテンツから出てきたもの。だったら、空間も、『ゲームの中のような世界』にしたい。それが今回のデザインのコンセプトです。そして、これからの時代に、空間をデザインするというのは、デジタル領域をデザインすることだ!という思い、そして、日本のものづくりの心は、ゼンマイから、電気製品に変わったように、ちゃんとデジタル領域に変わるべきだという思い、そういう思いで、空間をデザインしました。30個のシーリングライトや、トランポリンは、マルチメディアであり、インタラクティブであり、通信する、インターフェイスです。まるで、ゲームの中にいるように、空間は、インタラクションします」ということで、電脳空間をリアルに出現させてしまったのが以下のムービーです。

Digitized cafe Digitized bar MAIDREAMIN / 電脳喫茶✩電脳酒場 めいどりーみん - YouTube


店内には様々な電脳仕掛けが組み込まれており、3次元のメイドたちが2次元の小さなメイドさんたちと一緒にお給仕する……という感じになっており、かなり凝っています。

◆1:電脳ブロックライト

電脳ブロックライトは、空中に浮かぶブロックのシーリングライトであり、インターフェイスも兼ねています。





ジャンプしてたたくとブロックライトの光の色が変わったり、「ボコ」などと音が鳴ったり、他のブロックライトと通信したり、店内の壁に埋め込まれたディスプレイと通信することが可能となっています。




◆2:電脳ディスプレイ(店内の壁に埋め込まれたサイネージ)

ディスプレイの向こう側には、小さなメイドさんたちが住んでいて、店内の状況に反応。例えば、キッチンからクリームソーダができたら、小さなメイドさんたちが、「クリームソーダできたらしいよ!」「誰のだろ?誰のだろ?」「楽しみ!!!」と騒ぐ、とのこと。ブロックライトをたたくと鳴る音に合わせて、小さなメイドさんが、変化。例えば、ブロックライトをたたいて、テンションの高い音楽が鳴れば、小さなメイドさんたちは無敵になってディスプレイを横断して店内を走り回り、ライブがはじまったら小さなメイドさんたちも踊りはじめる、という具合です。これは上記埋め込みムービーを見ると一発で意味が分かります。動いているのを見ないと何が何だか分からないです。


◆3:電脳トランポリン

メイドさんたちが飛び跳ねると「ぽよーん!」というような感じで音が鳴る仕掛け。


いい笑顔ですね


◆4:電脳ステージ

メイドさんたちの歌って踊るライブのための、葉っぱのステージ。ライブが始まると、ディスプレイの中の小さなメイドさんたちも踊り始めるようになっています。芸が細かい。これは上記ムービー内で実際に踊っており、どういう意味かはムービーを見るとよく分かります。かなりシュール。


◆5:電脳ウォール

壁は30万個以上の絵文字からできているグラフィックとなっており、メイドさんたちがしゃべる「最新の擬態語」などからなる絵文字や顔文字、30万個以上から創られたもの。




遠くから見ると模様っぽい


近づくとこうなる


さらに拡大するとこうなってます


デザインを担当したチームラボはこのページで、
そして、『擬態語』が、もうひとつのデザインのコンセプトです。きらきら、イライラ、コロコロと、擬態語の多さは、日本語の特徴です。きっとむかしの日本人には、様子や、感情が聞こえてしまうほど、感度が高かったのかもしれません。そして、「コロコロ」と、「ゴロゴロ」のように、些細な感覚の違いを、繊細に表したかったのかもしれません。

そんな日本語の擬態語の多さと自由さが、マンガの表現を豊かにしたように思います。僕が思春期のはじめ、ジョジョを読んでいたときに、ディオがキスしたときの「ズキュゥゥゥゥゥゥゥン」も、背後に誰かが立っていたときの「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」の威圧感も、衝撃的で、よりマンガを夢中にしました。コンピューターが生まれ、インタラクティブなメディアが登場し、ビデオゲームというコンテンツが出てきたとき、ものの状態や様子を音で表現してきた日本人は、その文化の特徴を、フルに発揮できたのかもしれません。レベルアップした時や回復した時のように、状態や様子が変わったときのすばらしい音のおかげで、ゲームも人生もはるかに魅力的になります。

そんな、今、アキバで遊んでいるメイドさんや、アイドル達は、あまりにも、自由に、そして多様に、クリエイティブに擬態語を生んでいっています。

古典の時代から、自由で、様々な擬態語を生んできた日本語。もし、そんな自由で様々な日本語を生んだ先人達に敬意を払うなら、日本語という文化を受け継いでいるのは、秋葉原で、遊んでいるメイドさんたちかもしれません。

僕たちは、日本の先人から、マンガやアニメ、ゲームを創って来た人々、そして、今、アキバで遊んでいるメイドさんやアイドル達に、敬意を払って、今回は、擬態語をデザインのコンセプトにしました。グラフィックを構成する絵文字から、実際、叩いたり、飛んだりしたときに、鳴る音まで。なんちて。

とコメントしています。

どこかで見たような気がするのはきっと気のせい


店内の様子、明るいバージョン


ちょっと暗めバージョン


電脳空間と言うよりも、もはや異空間のレベルです



そして、このとんでもないメイド喫茶は2012年1月21日(土)に「MaiDreamin(めいどりーみん)なんば店」としてオープン予定で、既に同様のものが「渋谷 電脳喫茶☆電脳酒場」として東京ではオープンしています。

なお、チームラボによると「いまだ電脳化されていない世界中を電脳化すべく、そんなテクノロジーと文化の集積地を、少し圧縮した、電脳空間を世界中に創り、世界をファミコン化し、リアル空間がもはやゲーム空間と区別がつかなくなるようなお手伝いが少しでもできれば、そして、それを通して、世界中の電脳化している新しい人々に、『ジャパンやばい!』と言われるようなことが少しでもできればと思っています」とのことです。

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