誰よりもキレイでありたいのは、世代を超えて共通する女心。ところが理想の美しさを追求するあまり、キレイどころか逆に違う方向にいっちゃっているセレブたちも少なからず見られる。

大胆な整形で全くの別人になったハイディ・モンタグや、元の髪の長さや色と全く違うエクシテンション(付け毛)をつけたブリトニー・スピアーズには驚いた人も多かっただろう。

だが、このようなことは今に始まったことではなく、ハリウッドでは脈々と続く伝統(?)といえるかもしれない。1930年代から50年代にかけて黄金時代を過ごした名だたる女優たちも、己のコンプレックスを隠そうと、独自のテクニックを駆使してきた。

キャロル・ロンバード
キャロルはカギ鼻をコンプレックスに思っていたようで、メイクの前には必ず白い線を引いていた。こうすれば鼻がまっすぐに見えると真剣に思っていたようだ。

マレーネ・ディートリッヒ
マレーネは頬周辺の表情にインパクトを与えるため、臼歯(きゅうし)をわざと抜いたというデマが流れた。そのほかにも端正な顔に見せるために、スタイリストにピンやサージカルテープ(包帯やガーゼを固定するテープ)などで髪の毛を背中のところで固定させ、"フェイスリフト"効果を狙っていたとか。

ヴィヴィアン・リー
下唇の薄さが気に入らなかったというヴィヴィアンは、もともとのラインよりも大きくリップライナーを引いて、たっぷり口紅を塗っていた。

クローデット・コルベール
顔のバランスが整っていないことに劣等感を感じていたクローデットは、右側からの写真は絶対に取らせなかった。マライア・キャリーはどうやら、クローデットのテクを参考にしたのかもしれない(マライアは右斜めからの写真しか取らせないことで有名)。

エリザベス・テイラー
リズは濃い体毛がお悩みだったようだ。耳から鼻に至るまで全身が黒い毛で覆われていたため、なめらかな肌に見せるために年を取ってもシェービングを欠かすことはなかった。

リタ・ヘイワース
電気分解でもしたかのように生え際を立たせる"逆立ちヘア"がトレードマークだったリタ。赤毛で知られる彼女だが、もともとの髪の色は黒だ。その上、髪の毛が伸びる速度が尋常でなかったので、毛根の黒髪を隠すために、3日に1度の毛染めが必要だったらしい。

マリリン・モンロー
リッチな輝きの肌をキープするため、マリリン・モンローは局部的にホルモンの働きを変える『Active pHelityl』クリームを愛用していた。その結果、細かい産毛が生えてくるようになり、シェービングを続けなくてはならなかった。

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