甘くないパステルカラー<2012年春夏トレンド>

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 明るいカラーが溢れた2012年春夏コレクションにおいて、多くのブランドがピンクやブルーなど淡い中間色に新しさを求めたことで、「パステルカラー」がトレンドに躍り出た。パリでは「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」、NYでは「3.1 Phillip Lim(3.1 フィリップリム) 」、そして東京では「G.V.G.V.(ジーヴィージーヴィー)」が代表例。マカロンやシャーベットなど、まるでスイーツを思わせるようなカラーが台頭したが、装飾的なディテールやシャープなカッティング、マニッシュなアイテムを合わせるなど、程よく甘さを抑えた新しいバランスが打ち出されている。

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 1年ぶりに開催された東京のコレクションウィークで、フレッシュなコレクションを見せたのは「G.V.G.V.」。「ハッピーな気分になれるように。より明るく、パワフルに。」というデザイナーMUGの思いが、パステルカラーやトロピカルプリントに込められた。「ブラックミーンズ」とコラボレーションしたレザーのライダースも、一環して淡いオレンジやイエロー。ウエストをマークしたグラマラスなフォルムや肌の露出が、甘過ぎないルックに仕上げた。

 マークスタイラーが展開する「dazzlin(ダズリン)」は、「cotton candy fantasy」のテーマを表現するスイートなショーを繰り広げた。しかし、ただ甘いだけではないのが今季の特徴。ロック調のBGMや、ウエストバッグなどカジュアルなアイテムを取り入れることによって、ストリート感覚をミックスした。

 シャーベットカラーの繊細なレースや装飾が施された「LOUIS VUITTON」や、カイト(凧)をコンセプトに太陽の光であせたような色を選んだ「3.1 Phillip Lim」など、海外のコレクションでも淡いニュアンスカラーが台頭。定番色の「黒」をあえて使用しないブランドも目立った。フェミニン過ぎるイメージや膨張色として敬遠されつつあったパステルカラーだが、スタイリングで甘さを抑えることによって全体をクリーンに見せてくれて、かつ定番色の白や黒とも相性がいい万能色。今季のハッピーなムードと共にフレッシュな春を彩りそうだ。

■ネオンカラーを差し色に<2012年春夏トレンド>:http://www.fashionsnap.com/news/2011-12-20/neon-color-2012ss/