「美人は三日で飽きる」「ブスは三日で慣れる」と都市伝説的に語られているこの言葉の真相を解説、大きな反響を呼んだ早稲田大学の森川友義教授。そのとき、恋愛や結婚など長期的関係を望む場合は、「見かけ以上」のものが必要になる、と結論づけました。

 さて、今回はその続きです。結婚相手の女性が持っていてほしい“資質”とは何か。今回もズバリ、解説します。

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 前回は、経済学でいう「限界効用逓減(ていげん)の法則」を用いて、見かけだけの恋愛や結婚は、いずれは飽きてしまうことを説明しました。もし、「男性を飽きさせない女性の資質」というものがあったとすれば、恋愛や結婚が長続きしますが、ではその資質とはいったいなんでしょうか?

 言い換えればこれは「どんな女性と結婚すべきか?」にもつながるのですが、端的に言って、考えられるものは3つあります。

 まずひとつ目は「料理の腕」です。毎日ビーフカレーを食べると飽きてしまいますが、ビーフカレーのみならずインドカレーを作るのも上手で、ハンバーグも上手で、イタリアンも上手で、中華料理も得意で、フレンチ料理もこなしたら、どうでしょうか? さらにはすしも握れて、しゃぶしゃぶも焼き肉も得意だったら……。このように料理の腕というのは「飽きない資質」なのです。

 ひとつひとつの料理は飽きることがあっても、毎回違うものをおいしく食べさせることができたら、満足度が下がるということはありません。私たちの体は栄養を補給しないと生きていけないし、栄養バランスが悪いと短命になってしまいますので、食事というのは最も重要な行為です。ですから、おいしいものをいろいろ作れる女性は、長期保有の結婚相手として最も望まれるのです。まさしく「男は胃袋でつかめ」です。

 第2に重要なのは「知性教養」です。特に会話力。毎日サッカーの話では飽きてしまいます。どんなにサッカーの話でふたりが盛り上がったとしても、満足度は低下していくものです。もし女性が、サッカーのほかに、男が望む分野、例えばほかのスポーツ、本、映画、金融、経済などの会話に精通していたら、飽きさせることがありません。人生で悩んだとき適切なアドバイスも期待できます。

 つまり、頭の回転が速く、いろいろな物事に精通している人だったら、男を飽きさせることがないのです。さらに、「能ある鷹は爪を隠す」といったように謙虚な女性だったら最高です。

 第3に「お金」です。「お金持ち」という状態は飽きてしまっても、お金である程度の幸せは買うことができるので、お金も満足度が下がらないものとして考えることができます。通常は男性がお金を稼いで奥さんを養っていくのが日本古来の夫婦のあり方ですが、これだけ経済が悪くなると、今後は共働きが常態となってゆき、世帯収入で家庭を考えていかなければならないでしょう。その意味で現代では、お金を稼ぐことができる女性、ビジネススキルがある女性というのは、満足度が高い女性といえ、結婚に望まれる資質ということになります。

 料理上手で、会話上手で、お金を稼げる女性。願わくば、こんな女性と結婚したいものです。

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