「忘れられない喜びだ。あの5月の夜、夢が実現したんだよ」

マドリッドでのチャンピオンズリーグ(CL)決勝について話すとき、インテルFWディエゴ・ミリートはまだ興奮するようだ。『メディアセット・プレミアム』のインタビューで、バイエルン・ミュンヘンを2−0と下した2010年のCLファイナルについて、ミリートは次のように話している。

「個人的なことだけじゃなく、グループとしての夢でもあった。あれだけのことを成し遂げたチームはイタリアにこれまでいなかったし、僕らのように3冠を達成したチームは、ヨーロッパでもわずかしかいなかったからね」

「僕にとっては素晴らしい1年だった。言葉にすることも難しいよ。常にすべてがうまくいっていた。ただ、僕のゴールというより、パーフェクトなシーズンを送り、サポーターを喜ばせ、満足させることができたことを強調したい」

だが、そのマドリッドの夜から、ミリートは多くの困難を迎えることとなった。

「3冠を達成したシーズン後には、すぐにワールドカップがあった。僕は疲労の代償を払ったんだ。すぐに2つのスーパーカップがあったから、バカンスも少しだけだった。すべてのことが一緒になって、最終的にその代償を払うことになったんだよ。それに、僕はたくさんのケガも負った。これだけ多くのケガがあれば、取り戻すのは難しい」

マドリッドでの試合後、インテルでの未来が不透明だと発言したことについて触れられると、ミリートは次のように答えている。

「タイミングを間違えたかもしれないね。でも、僕は正直にそのとき思っていたことを言ったんだ。でも、今はもうそのことを振り返りたくない。僕はインテルで満足している。それが大事なんだ」