多難な時代を乗り越えるための賢人たちのアドバイス

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 国内外で大きな事件が起こった2011年が終わり、2012年がはじまりました。しかし、世界はまだまだ困難を抜け出したとは言い難く、2011年に起きた様々な出来事の影響は収まりそうにありません。
 では、そんな多難な時代をどのように乗り越えていけばいいのでしょうか。
 ダイヤモンド社より出版されている『賢者の言葉』(ショーン・スティーブンソン、トニー・シェイ、ビル・ハリス、エブン・ペーガン、F.W.デクラーク、ダライ・ラマ法王14世/著、ビッグピクチャーズ/監修、宇敷珠美/翻訳)には賢者たちがそれぞれの解決法を考案し実践していますが、ここではノーベル平和賞を受賞した2人の賢者の言葉を紹介します。

■「変化の必要性を受け入れる」ことを恐れてはいけません。
 これは南アフリカ共和国の元大統領、F.W.デクラーク氏の言葉です。デクラーク氏は、アパルトヘイト体制を廃止し、南アフリカを民主化させたことで知られています。
 しかし、南アフリカの民主化は困難を極めました。なぜなら、みなが「変化」を恐れていたからです。特に国を支配していた白人とその他のマイノリティは、アパルトヘイト廃止によって自分たちの立場が脅かされるのではないかと考えていました。
 しかし、デクラーク氏は国民たちにビジョンを示し、行動しました。それは、南アフリカは変わらなければ生き残っていけない、そうするには自分から積極的に行動を起こすしかないことを知っていたからです。
 デクラーク氏は、成功を勝ち取る人とは「新たな課題に自分自身と周囲の環境を対応させて、新しいもの、より良いものを実現できる人」としています。変化することを恐れず、それに対応する力を養うことが現代に生きる私たちに必要なことではないでしょうか。

■「精神的な豊かさ」とは、周囲の人々の幸せが自分の幸せと考えられる力です。
 チベット仏教最高指導者であるダライ・ラマ法王14世は、精神的な豊かさについて述べます。豊かさの指標としてまず思いつくのはお金ですが、ダライ・ラマ法王は、お金は大切ですが、それだけでは有意義な人生を送れないと述べます。
 お金がすべてを決めるわけではない。ダライ・ラマ法王は「精神的な豊かさ」に目を向けて欲しいといいます。それは周囲の人々の幸せを自分の幸せと考えられる力のこと。周囲の人々の幸せが究極的には自分の幸せとなるのです。
 こうしたことを子どもに伝えることが、親や先生の仕事です。お金だけがすべてを決めるのではない、「お金の限界」をすでに経験している私たちが若い世代に伝えていかなければいけないとダライ・ラマ法王は言うのです。

 本書では6人の賢者が困難を乗り越えていくための言葉をつづっています。そうした言葉の数々は人生、ビジネスなどあらゆる場面でより良い判断をするためのヒントとなるでしょう。
 この本を通して得られた学びや気づきを、いかに実践していくか。それが私たちの明日を良いものにしていくために重要なことだと言えそうです。
(新刊JP編集部)

■ビッグピクチャーズ(監修者公式ページ)
http://www.bigpictures.jp/



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