お正月・銭湯の縁起物を見てみよう

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みちくさ学会をご覧の皆さま、明けましておめでとうございます。
今年も色々な銭湯ネタをご紹介していこうと思っていますのでよろしくお願いいたします。さて、銭湯には皆さんご存じの壁に描いた大きなペンキ絵をはじめ、色々な装飾物がされていたりします。
その題材には縁起物も多く取り入れられているのであります。
今回はいつもの街歩きではなく、お正月らしく銭湯で見られる縁起物をご紹介しましょう。

まずは入口、下足スペースの奥壁によく見られるタイル絵にはこんな縁起物があります。


宝船はこの位置のタイル絵には多く採用されている図柄です。
なんともおめでたい感じですよね。
色々な銭湯でこの図柄を見かけますが、中には屋号入りの特注の物も見ることができます。
このタイル絵は横浜市金沢区の温泉銭湯、能見堂赤井温泉(神奈川県横浜市金沢区釜利谷東3-9-51)の物。
他にも鯉の滝登り(出世を表す)などおめでたい図柄が存在します。

次にご紹介するのは昔ながらの寺社風建築銭湯の軒先に飾られている懸魚。


飛翔する鶴の立体的な木彫りが見事です。
これはさいたま市の稲荷湯(埼玉県さいたま市浦和区仲町2-18-2)にある懸魚。
上段の雲竜の彫り、瓦は寺と同じく経文を表す3本の角がある物が載せられています。

次はさらに見事な縁起物です。


この宝船の透かし彫りは先日、北千住銭湯巡礼でもご紹介したタカラ湯(東京都足立区千住元町27-1)の物。
屋号のタカラに由来する宝船の図柄が素晴らしい。
細かく彫り込まれた舟と七福神が見事です。
こうなるともう工芸品ですね。
同地には千寿七福神というのがあって、その地域内にあるのもこの彫刻がある由来かもしれません。
タカラ湯は男湯側の豪華な庭園も必見ですが、こういった建物の装飾類も見学のポイントです。

次は縁起物というか、もう入浴といっしょに初詣も同時に出来ちゃいそうな銭湯。



横浜の保土ヶ谷駅からすぐのところにある第二常盤湯(横浜市保土ヶ谷区帷子町2-58)。
路地を入って行くと駅近くとは思えない佇まいの銭湯が建っています。
傍らには赤い鳥居の稲荷社が建っていて、もちろんお参りする事が出来ます。
奥の銭湯の建物の屋根も赤く塗られていて調和がとれていてひとつの風景としても楽しめます。
入浴して身を清め、帰りにお参りしていく、というのも良いかもしれません。

ところで縁起物ではありませんがこんなものもお正月の銭湯にはあったりします。


ちょっと古い物ですが、お正月仕様の暖簾です。
牛乳石鹸のもので「あけましておめでとうございます」と入った暖簾。
このように銭湯は昔から日本の季節感や縁起習慣を大切に伝えている側面も見逃せない観賞ポイントとなります。




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