ローマは3日、FWマルコ・ボッリエッロがユヴェントスへ移籍したことを正式発表した。レンタル料は50万ユーロ(約5000万円)で、ユヴェントスは6月に800万(約8億円)ユーロで買い取るかどうかを選ぶことができる。買い取る場合の支払いは3年間の分割払い。ローマはボッリエッロに27万5000ユーロ(約2750万円)の補償金を支払うことも明らかにした。

ボッリエッロはユヴェントスの公式サイトで、2010年夏に移籍が実現しなかったことについて触れ、次のように話している。

「僕がユーヴェを断ったことはない。当時は完全移籍が望まれていて、ミランと合意に達しなかったんだ。これ以上は言わない。おしゃべりは消えてなくなるものだからね。それよりも、最善の形でこのユニフォームのためにピッチでうまくやりたいんだ。ここに来ることができて、誇りに思う。世界で最もタイトルを獲得しているクラブの一つが評価してくれたという大きな証だ。ここにいることはすごく刺激的だよ」

ユヴェントスのアントニオ・コンテ監督は、ボッリエッロについて次のように語った。

「ミランが見なかったボッリエッロの何を見ているかって? (アンドレア・)ピルロに見たのと同じものを彼が持っていることを願おう」

「我々は常に理性的に、あらゆる評価をして選択をする。ボッリエッロ獲得という選択は、私とクラブの合意によるものだ。人員過多を強調する声は理解できない。ユヴェントスはビッグクラブであり、ビッグクラブとして考えなければいけない。つまり、どの選手もポジション争いを恐れてはいけないということだ。新戦力がポジションにふさわしいことを証明し、序列をひっくり返そうとしなければいけないのは当然だ」

ミランのマッシミリアーノ・アッレグリ監督は、ユヴェントスが2位になることを望んでいると語った。コンテ監督はこれに対し、次のように返している。

「彼がそう考えるのは正しいことだ。ただ、ミラン有利という予想を覆そうとしているのはユヴェントスだけじゃない。インテルやナポリ、ウディネーゼ、ラツィオのことを考えているんだ。それに、カップ戦に出場しているチームは気合を入れているものだよ。私は現役時代、スクデットを3度獲得し、チャンピオンズリーグのファイナルにも進出した」

なお、マーケットでのほかの動きについて、指揮官はこう話している。

「ほかに動くかどうか、検討していこう。シーズン後に我々の仕事が良い評価を受けられるように願っている。夏の動きは批判されたが、今のチームは首位にいる。やるべきことは常にたくさんあるが、我々は本当にうまくやってきた」