新春を彩る箱根駅伝が明日から始まります。今年も、往路108km、復路109.9kmで展開されるレースを楽しみにしている人も多いはず。

 2010年に優勝した東洋大学の優勝タイムは11時間10分13秒。しかし、昨年の上位三校のタイムは、1位・早稲田大学(10時間59分51秒)、2位・東洋大学(11時間0分12秒)、3位・駒澤大学(11時間3分53秒)と、急激にタイムが縮みました。今年度は、優勝チームは当然のこと、駅伝競技としての「進化」も楽しみとなります。


 「選手には『往路キャラ』と『復路キャラ』がある」

 この言葉は、國學院大学の前田監督の言葉。スポーツライターの生島淳氏が、書籍『箱根駅伝』のなかで、このキャラ分けについて分析しています。駅伝は、選手の性格によって走る区間が変わるというのです。


■往路キャラ
・スピードがある
・人との競り合いに強い
・集団で走ることで、自分の走りのリズムを作る
・派手

 「往路の特性として、スピードランナーが一区、二区、三区に集まることが多いので、トラックでの持ちタイムが欲しいところ。粘り強さよりも、スパートをかけた時のキレ味などが要求されます。また、集団、あるいは並走しながら走ることが多いので、人との競り合いに強いランナーを配置するケースが目立つ。したがって、性格的に攻撃的、社交的な選手が向いているとされる」(生島氏)

 往路には、注目されることに対してプレッシャーを感じず、それを力に変えることができる意気込みをもった選手が選ばれるのです。


■復路キャラ
・距離が延びてこそ、味わいのある選手
・地道
・自分のペースで走れる
・上級生

 「復路の場合、どんな順位になったとしても単独走になることが多く、自分でペースを作れる選手でなければ大きくタイムを落としてしまう。そのためには地道に自分でラップを刻める選手でなければならず、性格的に落ち着いていることが大切。スピードよりも距離が延びることで味わいの出る選手が向いており、コツコツと練習を重ねてきた上級生が任される場合が多い」(生島氏)


 しかし、最近の傾向として、十区を担当するアンカーだけは、往路キャラが登場する場合が多いようです。それは優勝を争うチームより、シード権を争うチームによく見られます。ある程度のスピードを持った選手を十区に取っておかないと、他校に遅れをとってしまうからです。

 昨年の大会で國學院大学のアンカーが、道を間違えるというアクシデントがありました。十区を任されたのは、若い一年生の寺田夏生選手。本来なら五区に起用される往路キャラなのですが、万が一、アンカー勝負になった時のことを考えて、國學院大学の監督が十区においたのです。

 四校が三つの枠を争うデッドヒートのなかでのアクシデントでしたが、なんとか残る力を振り絞って國學院大学は10位でゴール。最後に寺田選手のスピードが生きました。

 今年も様々な選手が登場する箱根駅伝。走っている選手のキャラクターを分析しながら観戦するのも、楽しいかもしれません。



『キャラで決まる駅伝の走行区間、箱根駅伝にみる『往路キャラ』と『復路キャラ』』
 著者:
 出版社:幻冬舎
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