今年の「NHK紅白歌合戦」に4年連続出場。紅白の宣伝サイトにも登場するなど、人気が衰えることを知らない『AKB48』に深刻な問題が発覚した。

 一部メンバーがAKBの売り物である“握手会”でセクハラがあったことをバラエティー番組『ノブナガ』(日本テレビ)で告白。物議を醸し出している。
 「番組にはAKB48では控え組系の北原里英(20、総選挙13位)と小森美果(17、同32位)が出演。握手会で『デブだから人気がない』とか『エッチさせろ』とファンからのセクハラ話を明かした。ヤラセ話かどうかはともかく、有り得ない話ではない」(投稿雑誌編集者・藤井直樹氏)

 AKBがここまで人気を呼んだのが、親近感だ。とりわけ、彼女たちに直接会って握手できるのは大きな売り物の一つ。
 「CDを買うと一枚握手券が入っている。握手券が欲しくてファンは複数枚買う。非常にうまく計算された販売方式ですが、ファン心理に付け込んだ商法ともいえる」(音楽ライター)

 新しいCDが発売されると、その直後にネットオークションなどでは、CDがタダ同然で投げ売りされている。つまり握手券さえあれば、CDなどいらないから売るというわけだ。
 「一人で10枚、20枚買うファンがいるのですから、同じCDを持っていてもしょうがない。売るのは当然でしょう。テレビでも取り上げていましたが、なかには握手券欲しさに数千万円を使ったファンもいたほど」(前出・同)

 なんにしてもAKBのCDはよく売れる。音楽チャート誌では発売即1位というのが定着化している。
 「純真なファンはいるにせよ、一部ファンは大金を払っているんだから握手会でエロ言葉の一つも言いたくなる。『ヤラせろ』『顔射だ』なんてのはよくある話だし、なかには握手したまま体を引っ張ったり“乳揉み”したり…。AKB商法の弊害も確実に出ている」(アイドル評論家)

 AKBを使う側はCDが売れて潤う一方だが、現場で被害に遭うメンバーはたまったものではない。
 「もともと秋葉原の小さな劇場で本当のファンを相手に歌っていたのに、いまや握手すら商売道具にされている。人気上位組のなかには握手会で、下半身を触られた者もいる。今後、握手会はなくなる可能性もある」(AKB関係者)

 坂道を転げ落ちる。

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